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知恵と慈悲「ブッダ」―仏教の思想〈1〉 (角川文庫ソフィア)
 
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知恵と慈悲「ブッダ」―仏教の思想〈1〉 (角川文庫ソフィア) [文庫]

増谷 文雄 , 梅原 猛
5つ星のうち 3.3  レビューをすべて見る (3件のカスタマーレビュー)
価格: ¥ 840 通常配送無料 詳細
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商品の説明

出版社/著者からの内容紹介

日本の代表的仏教学者が、仏教の源流であるブッダの思想を解説。それを受けて哲学者が西洋思想との比較をもとに仏教の現代的意議を追究。

内容(「BOOK」データベースより)

インドに生まれ、中国を経て、日本に渡ってきた仏教。その胎内には実に多くの思想が宿されている。仏教思想の本質を見つめ直す試みは、いま、現代人に求められている思想的課題といえる。仏教は、ブッダ・ゴータマに源を発する。ブッダの偉大なる知恵と慈悲の思想をギリシア哲学やキリスト教思想と対比しつつ、その現代的意義を探る思索の書。

登録情報

  • 文庫: 349ページ
  • 出版社: 角川書店 (1996/06)
  • ISBN-10: 4041985013
  • ISBN-13: 978-4041985014
  • 発売日: 1996/06
  • 商品の寸法: 15 x 10.6 x 1.4 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 3.3  レビューをすべて見る (3件のカスタマーレビュー)
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30 人中、28人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
形式:文庫
 角川文庫ソフィア「仏教の思想」全12回の第1巻である。

 このシリーズは昭和43年から45年にかけて刊行されたロングセラー、角川書店「仏教の思想」の文庫版であり、第1部を専門の仏教学者、第2部を第一部の執筆者と第三部の執筆者である哲学者の対談、第3部が哲学者が書くというサンドイッチ型の構成になっている。

 哲学者という客観的な眼が入ることにより、専門の穴にこもってしまいがちな仏教書とひと味違った立体的なものになっているのがこのシリーズが読み継がれてきたゆえんであろう。

 本巻は仏教の原点である釈迦を中心とする原始仏教を論ずる。長い間、日本仏教は大乗仏教というフィルターを通して釈迦を見てきた。ところが、大乗仏典は仏陀滅後数百年経って仏陀の名の下にいわば捏造された経典群である。近代仏教学はそのベールをぬぐい去り、実に人間的な仏陀像を示してくれた。本書を手がかりに原始仏教の世界に入っていこう。

このレビューは参考になりましたか?
6 人中、4人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
形式:文庫
宗派は違っても仏教徒の人が多い日本ですが、
どれだけの人が仏陀という人物を知っているでしょうか。
私は、この本を読んで、
自分がどれだけイメージに毒されているかを知り、
ソクラテスと同じぐらい、仏陀という人物に衝撃を受けました。

前知識は無しでいいので是非読んでみてください。

(ただ、第三部は読んでません。第二部の対談はまだしも、
 ここで哲学者に仏教を語らせることに意味があるのでしょうか。
 西洋哲学から仏教を考えるのは、読者のやることだと思いますが。。)
このレビューは参考になりましたか?
8 人中、4人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By ペルシャ猫 トップ500レビュアー
形式:文庫
この「仏教の思想」12巻シリーズの第一巻がこの「知恵と慈悲」である。

実を言えばこのシリーズ自体は仏教を理解する入門書として決して悪くないシリーズだと私は考えている。
しかし、この第一巻だけは残念ながら、余り高い評価を下せない。

読んでいただければ分かるが、古層の経を元に、釈迦の本来の教えに遡ろうというスタンスでこの本は書かれている。
つまり、より古い仏典にあたっていけば、釈迦の本来の言説を再構築できるのではないかという希望的観測に基づいて記載されているのである。

こういう方法論は仏教学だけでなく、キリスト教学における歴史上のイエスの再現等、教えの元となった人物を持つ多くの宗教の研究が、かつて通った道であった。

より古いテキストを見つけて、再構成していくことで歴史上の教祖の本来の姿を再現できるのではないか。
学者ならば目指してみたくなる目標だったであろう。
だが、21世紀の現在において、歴史上の釈迦やイエス等を再現できると考えている宗教学者はほとんどいない。
どれだけ聖典の歴史を遡ろうとも、聖典は、基本的に本人が書いたものではなく、あくまで弟子等の別の人間の証言によるものであり、そのフィルターを通した姿でしかないからだ。

釈迦の入滅後に仏典は編纂された。
それ故に釈迦入滅後に、弟子達が釈迦とは一体何者であり、何を教えたのかということを考える葛藤と再理解の内から仏典は編纂されたのである。
従って、そこに描かれた釈迦の言動も、あくまで弟子達の再理解したものでしかない。

さらに印刷技術の無かった時代、筆写するしか仏典を複写する方法は無いのだから写し間違いは必ず発生する。

現実に、仏教の伝承に伝えられる、最初の仏典編纂作業であった第一回三蔵結集は釈迦入滅の数十年後と伝えられている(その前に口伝による三蔵結集が釈迦入滅後すぐにあったとされている)。

それでも釈迦入滅後100年程で、教えが混乱し始め第二回三蔵結集が実施されたと伝えられる。
釈迦の死後100年で、記録したはずの教えが混乱し始めたのだ。

それから約2500年が過ぎた今、釈迦の本来の教えどころか、最初の三蔵結集の教えに遡るとことすら、学術的には現実的と言えないのである。
つまり、現在の我々が上述の最初の仏典に完全に遡れる可能性は限りなくゼロに近いということだ。

このシリーズは元々昭和40年代に著されたものである。
その時代には、まだ、釈迦の本来の教えの再現のような目標に向かって希望をもって研究に当たれた時代があったことは事実である。

しかし、それから50年以上が過ぎた現在、この方法で釈迦の教えを再現できると考える学者は、最初に述べたようにほとんどいない。

このシリーズの他の巻は仏教の特定の教えや仏典に基づいているので、今でも入門書として使えるレベルは保っていると思うが、この第一巻だけは残念ながら、時代に置いていかれた、非現実的な研究の話となってしまっている。

この本だけを読んで本来の釈迦を理解できるという誤解を生まないために、★1つでレビューを書かせていただいた。
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