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知られざる渥美清 (広済堂文庫)
 
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知られざる渥美清 (広済堂文庫) [文庫]

大下 英治
5つ星のうち 4.0  レビューをすべて見る (2件のカスタマーレビュー)
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商品の説明

内容(「BOOK」データベースより)

昭和3年、東京の上野に生まれた渥美清は戦後の浅草で軽演劇、剣劇、新劇、映画と片っぱしから見て回った。親の反対を押し切り喜劇役者を目指す渥美はフランス座の舞台で注目を浴びやがてテレビのレギュラー出演も。その後、山田洋次監督との出会いから、映画『男はつらいよ』の主人公「フーテンの寅」で人気が爆発する。役者としての渥美清の凄みと魅力そして惜しまれながら逝った国民的スターの素顔を描ききる長篇実録ノベル。

内容(「MARC」データベースより)

ストリップ劇場から役者としての修羅場をくぐり続け、国民的スターにまで登りつめた男-人間「渥美清」の初めて明かされる実像と私生活。 --このテキストは、絶版本またはこのタイトルには設定されていない版型に関連付けられています。

登録情報

  • 文庫: 541ページ
  • 出版社: 廣済堂出版 (2002/01)
  • ISBN-10: 4331609162
  • ISBN-13: 978-4331609163
  • 発売日: 2002/01
  • 商品の寸法: 15 x 10.6 x 2.2 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 4.0  レビューをすべて見る (2件のカスタマーレビュー)
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By KTH
形式:文庫
渥美清は、本名を田所康雄という。しかし渥美は本名を嫌ったし、田所康雄として生きることをこばんだ(彼が田所康雄として生きたのは、幼少期あるいは晩年、しかも家族の前だけであったのかもしれない)。
本書は、役者・渥美清の生い立ちからその最期までを、たしかな筆致で描いた力作である。母や兄との関係の描写、家族や共演者の証言などをまじえながら、国民的俳優の「知られざる」一面にせまってゆく。さほど長さをかんじさせず、一気に読みとおすことができた。渥美清あるいは車寅次郎を愛する者にとっては、一読の価値はあると信ずる。渥美の魅力が倍増すること請け合いである。
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14 人中、13人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
形式:文庫|Amazonが確認した購入
小学校もろくにいかず、周囲からダメ人間だと思われた渥美が成功したのはなぜか。それは
天性の話し上手の才能を徹底的にみがいたからだ。渥美は得意な分野で勝負したのである。
渥美がたいへんな読書家であったのは興味深い。テレビの仕事をやり始めた頃、幼なじみの親友が渥美のアパートに、本が大量にあるのを見て驚く。週刊誌のたぐいはひとつもなく、
ほとんどが哲学書、随筆の部類だった。使いっ走りの少年には、本屋にいかせて、一度に
7〜8冊の新刊本を買い込ませたほどの読書家だったという。
ある女優が「渥美ちゃんの日本語はきれい。渥美ちゃんは心の二枚目だわ」と言ったそうだが、彼の日本語は読書によって磨かれたのだろう。
船井総研の船井幸夫氏は「すぐれた経営者は例外なくたいへんな読書家です」と語っている
が、渥美も優れた経営者といえると思う。

彼の女性観は興味深い。20も年下の女性と結婚しておきながら、
「結婚はたいへん、ひとりがいい」などと勝手なことを言っている。彼によると女性はいっしょに住むより、ちょっと離れて見ているほうがいいという。男の性(さが)として、やはり女性を裏切ることになるからつらい、と語った。母親と40年過ごして、どんなにがんばっても
女性と理解しあえない部分がある、と言った。
こういうところは私(40代男性)の気持ちと共鳴するところがあって、私は渥美にたいへん親近感を感じるのである。

また、妻帯者の身でありながら、ストリップ劇場に足を運んで一番前の「かぶりつき」に
陣取り、ストリップ嬢とことばを交わして楽しんでいる渥美に、私は男としてますます
共感してしまう。男とは、女性から見たらとても浮気性で信用のおけない生き物なのである。
渥美はそれがよくわかっていた。家族を持ちながらも、アパートで一人暮らしを続け、
ひとりでいることの楽しさを大切にした。

ここらのストーリーは、結婚相手が見つからなくて長く独身を続けている世の男性を
大いに励まし、元気づけるのではなかろうか。

この本は渥美を外から眺めて描いたものなので、渥美の心の中をうかがい知るのは難しい。
渥美が出世街道を歩む中での、苦悩、迷いがもっと書かれていたらよかった、と思うので
星3つ。
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