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知られざる原発被曝労働―ある青年の死を追って (岩波ブックレット (No.390))
 
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知られざる原発被曝労働―ある青年の死を追って (岩波ブックレット (No.390)) [単行本]

藤田 祐幸
5つ星のうち 4.3  レビューをすべて見る (9件のカスタマーレビュー)
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商品の説明

出版社/著者からの内容紹介

働くことは被曝すること-浜岡原発で検査作業に従事していた嶋橋伸之さん(29歳)の白血病死が明らかにした恐るべき実態とは? 生命の危険を前提に成り立っている原子力産業の現場から現代の闇を暴く衝撃的記録.

内容(「MARC」データベースより)

嶋橋伸之。横須賀市立工業高校卒業後協立プラント入社。直ちに浜松原発に勤務。89年9月頃白血病発病、91年10月20日死亡。彼の死を通し原発被曝労働の実態をルポ。〈ソフトカバー〉

登録情報

  • 単行本: 63ページ
  • 出版社: 岩波書店 (1996/1/22)
  • ISBN-10: 4000033301
  • ISBN-13: 978-4000033305
  • 発売日: 1996/1/22
  • 商品の寸法: 21 x 14.6 x 0.6 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 4.3  レビューをすべて見る (9件のカスタマーレビュー)
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最も参考になったカスタマーレビュー
14 人中、14人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By ミロ
形式:単行本
環境破壊、不経済、災害、人権侵害…原発というものは、
本当に惨いものでしかありません。
このブックレットを読んで怒りがこみあげてきました。
図書館などで借りられると思いますので、若い方にも
ぜひお読みいただきたいです。
このレビューは参考になりましたか?
23 人中、22人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
形式:単行本
Nメディカル誌連載の電事連の企業広告記事に、放射線医学の大家である東大名誉教授が

「ある作業者が健康診断の結果放射線作業現場に立ち入って仕事をすることができなくなった。(略)もっと困惑したのは、その労働者本人であった。突然仕事を取り上げられてしまったからである。(略)このような特殊技術の持ち主の配置転換は職場離脱、実質において解雇に等しい。(略)不当な不利益処分であり、あえて開き直った表現を用いれば、労働権の侵害である。当該の医師の責任は重い」

という文章を寄せており、云々、という記述が本書中にあります。

要は、仕事で被曝して症状が出ても、隠しとかないと本人のためにならん、隠すのが医者の道、という独特なルールの勧めです。「不当な不利益処分」とはまた恐れ入りますが。
その結果死んでも因果関係証明できないしい。これが誰かさんの十八番の「コンプライアンス」。

下って、2011/4/21のM新聞の記事「作業員の被ばく線量、管理手帳に記載せず」中に、福島の作業者の累積被曝量の扱いを巡り、同じ表現
「相当年数、就業の機会を奪うことになる。(ので今回の作業中の被曝は)全く別扱いで管理する」
が載りました。教授の論法が今も生きている(というか結局そうなる構造である)ことが明らかに。

本書はですので今日の状況を予言、とは違うな、当時からそのことを告発していたわけですが世間のほうが目を背けていて今回の事故でそれに気付くキッカケを与えられたと。「フクシマ50」に「頭が下がる」のも結構ですが、こういう構造に知らん顔しておいて困ったときだけ「英雄」もないもんだろうと、自戒も少しこめて。

そういった内容ですが、文章は抑制された冷静な筆致で宜しいと思います。
上の方も書かれたとおり図書館、古書店、是非お探しになって読まれるとよろしいです。
このレビューは参考になりましたか?
12 人中、12人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
形式:単行本
今この時も、原発事故収束の為に多くの下請け作業者の方々が働いて下さっています。
私達は、安易に「原発は必要」を再開を論じるのではなく、報じられる事無く闇に葬られる被曝被害の現実に目を向けるべきです。
「結局、原発が無ければ電気料金が上がる」という方もいますが、一度原発事故が起きた時の保障や賠償、除染費用を考えれば、国家予算的に見ても決して割に遭う公共事業ではあり得ません。
まして、人の命や健康や生活は、お金に換算して償えるものであってはならないはずです。

この本の中には、
被曝非労働者であった息子さんを白血病で亡くされたご両親の切実な訴えと根拠となる数値が書かれています。無くなられた直後、会社側からの労災並みの慶弔金と、死に対して一切の異議申し立ても請求もしないこと。もしも労災を申請した場合には相当額の遺族補償給付を戻し入れること、の覚書。

死亡した後に急に書き換えられた放射能管理手帳の被曝量。

定期健診で「異常あり」と診断すれば、指定医を外されてしまうお抱え医師。

等、なぜ被曝労働被害が世に公表されないかの仕組みが詳しく解説されています。

岩波ブックレットですから、一時間もあれば読める本です。

今こそ、是非読まれなければならない本だと思います。
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