現在、温暖化問題や排出量取引というと、中国やアメリカの動き、国連の場での交渉などといった「政局もの」、マネーゲーム批判などの「陰謀もの」、無味乾燥な「制度解説もの」が、書店に出回っている本の主流となっています。
それに対して本書の特徴は、短期的な批判に陥っていない点、そして国際的にどのような温暖化対策プロジェクトがなされているのかを解説している点です。
特に最後の点については本書の後半部が割かれており、じっくりと具体的な姿を描き出していて、ここだけでも類書にない価値が大きいと思います(セメント製造でのCO2削減、省エネ、再生可能エネルギー、バイオマス利用など)。