郵便局や銀行での投資信託の販売が活発化した背景には何があったのか?
それは日本に眠っている多額の金融資産を獲得する手段を求めており、その手段として
「低額から気軽に積み立てが可能な投資信託」という商品が間口が広かったことです。
だが、実際の販売の前線に立っている窓口の職員は投資信託の仕組みも満足に理解できておらず、
その商品の下落リスクを購入者に丸投げしておきながら「販売手数料」「信託報酬」などを徴収。
大きな利を得ることとなったのだった。
しかしながら悪いのは必ずしも郵便局や銀行の職員だけではない。
例えば毎月定額配当の出る「グローバル・ソブリン」という投資信託が大人気となり、
多くの購入者が続出した商品である。
この毎月分配型の投資信託は長期投資では却って資産を減少させることになり、配当への課税で取られ損になる可能性が非常に高いのだが、多くの購入者はそんなことさえも理解せず買っているか、もしくは理解して尚、配当が出るという安心感のようなものに惑わされて購入し続けているのである。
市販の投資信託について書かれた本を数冊でも読めば理解できることさえ理解しない国民多数。
これが日本の現実だということである。
そして大衆が「無知」であれば、必ずそこに付け込んで儲けようとする輩が出てくるのだということ。
悪党は「愚かな善人」が作り出すものでもあるのだということがこの1冊読んだだけでも判ります。