プリンストン大学の小林先生が、日本の知人に対してもっと国際化しなければならないという趣旨のメッセージを発していらっしゃいます。
この本は、それらのレターの中で紹介されていました。1998年の本ですが、原題は「Cartel of Mind」で、日本には「心のカルテル」があり、日本の知識社会、特に、法曹界、ジャーナリズム、高等教育(大学)が、外国人に対していかに閉鎖的か、ということが、歯に衣着せずにこれでもか、と思うほど批判的に書かれています。
日本人からみると、非常にショッキングな内容です。世界は確実にグローバル化に向かっているようですが、残念ながら、もしかすると最近の日本はグローバル化の努力を怠っているのかもしれません。そのように感じることがあります。
日本の社会だけでなく、会社の中でもそうです。私はグローバル化の最先端を走る米国企業に長いこと勤めていましたし、今では日本を代表するグローバル企業の一つに勤めています。しかし、会社の中でも日本の閉鎖性を感じることがしばしばありましたし、今もあります。
Ivan Hallはこのような閉鎖性を打破するには、外国の政府や産業が一貫して外圧をかけなければならない、と言っていますが、しかし、おそらくこのような「外圧」だけでは日本の閉鎖性は変わっていかないでしょう。私たちの一人ひとりの心の中にある、「外国人と話すのは面倒くさいな」と思う無意識の心を正面から見据えて、少しずつ変えていかなければならないのではないかと思います。