へたなビジネスマン向けのスキル書よりも網羅的かつわかりやすい発想法や思考法の解説書である。社会科学系の基礎ゼミ的な講義のテキストとして最適であるが、そのような講義があるかどうかはカリキュラム次第である。見開きで、左ページは解説、右ページは図解という、今の学生達にとって負担が少ない構造である。章末の練習課題も講義中の小テストや課題レポートに適している。
仮想衛星都市を想定しながら、人口問題、商店街活性化など様々な問題を解決する手法を紹介するアイデアは良い。おしむらくは、例の内容が少し古いので、より新しい例を取り入れた改訂版を希望したい。また、PCの利用による省力的な手法の紹介や、グループワーク、プレゼンテーションなどを取り入れると素晴らしい。もっとも、そんなことは採用した教員の工夫しだいかもしれない。