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知に働けば蔵が建つ (文春文庫)
 
 

知に働けば蔵が建つ (文春文庫) [文庫]

内田 樹
5つ星のうち 3.8  レビューをすべて見る (13件のカスタマーレビュー)
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商品の説明

出版社 / 著者からの内容紹介

弱者が負け続ける「リスク社会」。自己責任という物語を打ち砕き、靖国問題から嫌いな人とのつき合い方まで伝える感動の教養講座! --このテキストは、 単行本 版に関連付けられています。

内容(「BOOK」データベースより)

私が諸君に伝えようとしているのは雑学ではなく、教養である。だが、どうも諸君は「雑学」と「教養」の違いをご存じないようである―。弱者が負け続けるリスク社会をなぜ日本は選択してしまったのか。「武術的思考」や「問いの立て方を変える」など具体的な視座から、未来への希望をともなう真の教養を問う。

登録情報

  • 文庫: 324ページ
  • 出版社: 文藝春秋 (2008/11/7)
  • ISBN-10: 4167753138
  • ISBN-13: 978-4167753139
  • 発売日: 2008/11/7
  • 商品の寸法: 15.4 x 10.8 x 1.6 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 3.8  レビューをすべて見る (13件のカスタマーレビュー)
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By picander トップ500レビュアー
形式:単行本
著者のブログを編集して書籍化したもの。

ブログなので時事問題への言及が見られ、現代日本社会が直面している必ずしも幸福ではない状況について語っている。個人の権利、機会の平等、プライバシーの保護、勝者と敗者を明確に階層化するこの社会の行く末がいかに味気ないものか、同時にその流れがいかに止め難いものか、冷静に分析する。

個人的には第一章の「貴族と大衆」が読みごたえがある。

現代社会の一見平等に見えるメリトクラシー(実力主義、能力主義)が不平等の是正どころか、逆に階層化を一層押し進めるような危機的状況をいかに生み出しているのかを論じる。そしてオルテガが予言したような本格的な大衆社会の到来のなかで、それでも目指すべき共同体のよりよい市民(オルテガのいう「貴族」)のあり方について提案している。

他の文章も、軽い語り口ながら、常に根源的な、はっとする問いを投げかける著者らしさは十分に現れています。
このレビューは参考になりましたか?
11 人中、11人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By Tod
形式:文庫
 ブログに書かれた内容を中心に編集された、内田樹の評論集である。
 相変わらず読みやすい語り口で、時事問題からアカデミックな話題まで広範な論域をカバーしている。あとがきや解説に詳しいが、内田はブログ出身の、ITメディアの普及とともに出現した評論家だそうである。紙ではなく画面をインターフェースとした読み書きに対しては懐疑的にならざるをえないものの、確かに内田の分かりやすさはブログ的な明快さと無関係ではないのかも知れない。
 最長編である「大衆と貴族」では、ニーチェの貴族概念とオルテガのそれとの違いを分析しつつ、現代大衆社会の実態を抉り出している。他人と同じであることしか望まない大衆をニーチェは畜群もしくは奴隷と称し、勝ち誇った自己肯定によって生きているところの貴族と峻別した。これに対しオルテガの貴族とは、他者を受け入れる用意のある態度の持ち主のことである。他者を受け入れるという態度は市民社会の形成に必要不可欠である。それゆえオルテガにおける貴族とは市民のことである。
 ニーチェの貴族が他者を排除する自己完結的な人種であるのに対し、オルテガの貴族とは他者を受け入れる自己拡張的な人種である。現代の大衆社会は、ニーチェ的貴族特有の自己肯定が蔓延した社会である。市民の貴族性、貴族の市民性を説くオルテガの言葉にもっと耳を傾けるべきだと内田は言う。
 ほかにもフッサールの他我概念とレヴィナスの他者概念の時空的相違点など興味深い指摘があるが、やはり内田は時事問題を扱うときの切れ味の方が鋭いように思われる。例えば個人情報保護に関する内田の疑念にはわが意を得たりの思いがした。個人情報とは個人に生得的な所有物ではなく、共同体から個人に贈与されるところのものである。それゆえ私の個人情報は実は私のものではない。他者と共有されない情報に情報としての価値はない以上、自分が所属する共同体に対して自分の個人情報を隠匿するというのは本末転倒である。
「大衆と貴族」でも指摘されていた個人のカプセル化は、おそらく社会のIT化と無関係ではない。そのITメディアから出現した内田のIT批判が、どこまでも正しく説得力があるのは興味深い。
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10 人中、9人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
頭の体操 2008/11/18
By picander トップ500レビュアー
形式:文庫
著者のブログを編集して書籍化したもの。時事問題への言及は多いが現実的な提言というよりも、週刊誌や月刊誌よりももうちょっと違う視点で現実社会を捉えたい、でも現代思想や哲学なんか難しい、と思っている人にはちょうどいい文章をいつも提供してくれる。
個人の権利、機会の平等、プライバシーの保護、勝者と敗者を明確に階層化するこの社会の行く末がいかに味気ないものか、同時にその流れがいかに止め難いものか、冷静に分析する。
個人的には第一章の「貴族と大衆」が読みごたえがある。
現代社会の一見平等に見えるメリトクラシー(実力主義、能力主義)が不平等の是正どころか、逆に階層化を一層押し進めるような危機的状況をいかに生み出しているのかを論じる。そしてオルテガが予言したような本格的な大衆社会の到来のなかで、それでも目指すべき共同体のよりよい市民(オルテガのいう「貴族」)のあり方について提案している。
他の文章も、軽い語り口ながら、常に根源的な、はっとする問いを投げかける著者らしさは十分に現れています。
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最近のカスタマーレビュー
ウチダリアン
内田先生の本にはまっているが、ブログはダメです。
ブログは単に言いたいことはわかるが、冷静になって考えて見れば,のようなノリ。... 続きを読む
投稿日: 11か月前 投稿者: Frankyono
またじっくりと読んでみたい本
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投稿日: 19か月前 投稿者: mabopan2
いつの間にか知らない場所へ。
論理の展開にうなずきつつ、いつの間にか
どこか知らない場所へ連れて行かれます。
だから面白いんですね。
投稿日: 2010/2/2 投稿者: shigekey
刺激的な本
ずっと気になる人だった。というのも、なぜかよく分からないんだけど、サイトにアクセスすると、この人の本がオススメに出てきてたから。... 続きを読む
投稿日: 2009/8/1 投稿者: hamachobi
著者は確信犯です
「なかなか鋭い視点だな」と思わせたり、「何を言っているのかわからないよ」と感じさせたりする話がごちゃ混ぜになっています。... 続きを読む
投稿日: 2009/1/4 投稿者: vatmideo
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投稿日: 2008/11/22 投稿者: てつ
脳における汎化のお話
 それと、事故にあった男の人の話ががblogに載っていて、
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投稿日: 2007/6/5 投稿者: kidd
鋭い現状分析とナイーブな教養主義
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投稿日: 2007/1/16 投稿者: yoji
帯によれば、「現代思想の叡智/第一級の教養書」だそうです
... 続きを読む
投稿日: 2006/8/10 投稿者: モワノンプリュ
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