ただ、教理そのものよりも、むしろ、キリスト教圏の文学や映画などに現れるクリスチャン像を理解することに関心のある方、また、翻訳に関わり、教会用語の特殊さに頭を悩ませたことのある方には、「役立つ」かもしれません。
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52 人中、52人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 4.0
膨大な情報量、しかし・・・,
By カスタマー
レビュー対象商品: 知って役立つキリスト教大研究 (新潮OH!文庫) (文庫)
驚くばかりの膨大な情報量、簡潔な文章、わかりやすいイラスト、どれを取っても申し分なく、文庫にしておくのが惜しい。著者の労力とエネルギーにも驚かされる。しかし、読後のもやもや感はいったいどうしたことだろう。すっきりした内容とは裏腹に少しもすっきりしないのである。 本書は「キリスト教大研究」ではなく「教会にまつわるエトセトラ大研究」ではないのだろうか? どうでも良いような教会周辺の雑学は食傷をおこすほど充実しているのに、キリスト教の本質的な部分(救い贖い真理など)にはまったくと言って良いほど触れられていない。徹底的に興味本位の雑学集なのである。 本書を読んで、役に立つか?と問われれば、役に立つかもしれないと答えよう。しかし、キリスト教そのものが理解できるか?と問われれば、否定せざるを得ない。 おそらく著者はこのような批評など承知の上なのだろう。徹頭徹尾、生真面目に雑学集を貫き通している。
36 人中、34人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0
労作!,
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レビュー対象商品: 知って役立つキリスト教大研究 (新潮OH!文庫) (文庫)
題名から誤解を受ける人もいるかもしれませんが、この本は、「キリスト教の教義の本質」などを解説した本ではまったくないし、かと言って、単なる雑学本でもありません。実は、日本には、「キリスト教の教義の本質」を解説するような本はいくらでもあるのですが、このように、キリスト教各宗派の違いをチャート式に分類整理した本というのは、(洋書にはありますが)ありそうでなかったので、その意味で、この本は大変な労作なのです。 例えば、bishop という単語を、どの宗派では「司教」と訳し、どの宗派では「主教」と訳すか、などということが、これほど簡単に(かつ正確に)わかる本を、私は他に知りません。 また、日本人は、キリスト教の宗派を(せいぜいカトリックとプロテスタントぐらいで)すべて一括りにして捕らえている人が多く、教義がどうこう言う以前に、そういう無知がキリスト教徒に対して誤解を抱く一因になっています。 したがって、本書は、翻訳者を始めとして、キリスト教を「外側から」学びたい人が最初に読むのに最適の本で、このような本が文庫で手に入るのは、非常にすばらしいことだと思います。
24 人中、23人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 4.0
オタク的切り口による超実用的キリスト教ガイド,
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レビュー対象商品: 知って役立つキリスト教大研究 (新潮OH!文庫) (文庫)
世界史的な興味からキリスト教を知ろうとする時、敷居を高くしているのが教派の複雑さではないでしょうか。カトリックとプロテスタントの違いくらいは知ってるにしても、プロテスタント、ピューリタン、ユグノーの違いとなるとぼんやりとしかわからない。福音派、長老派、クエーカー教徒と言われてもイメージが沸かない。この本はそうしたお悩みを持つ方にお奨めです。メジャー教派からマイナー教派までカタログ的に網羅し、その特徴と差異をわかりやすく整理してくれます。そのかわり宗教的に突っ込んだ話はばっさりカット。あくまで浅く広く表層をなぞるのみ。この割り切り方はとてもすがすがしい。
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