著者と同業ですが、100の事例の中に中小企業の顧問をする社会保険労務士としての
ノウハウが凝縮された良書だと思います。
労務管理の実務では法律や制度を指南することよりも、
それぞれの会社の実態に合わせた現実的な提案をすることが求められています。
例えば「有給休暇をとったら皆勤手当は支給しない?」という問題に対し、
中小企業の社長に
「法律では有給休暇を取得したことを理由として
賃金の減額等の不利益な取り扱いはしてはいけないことになってます」
と言ったところで納得してくれる社長はいません。
本書では法律論はベースにありつつも、現場でどういう対応の方法があるのかを
ポイントを絞って明記してあります。
ブログが人気の著者ですがまさにブログ感覚で、それぞれの問題に対する概要が
2ページごとに簡潔にまとめられて読みやすいですね。
新人の事務所職員に読んでもらう予定で購入しましたが、
経験の浅い人事労務担当者などは法律本などの専門書から入るより、
この手の本から勉強された方がイメージが膨らみ頭に入りやすいのではないかと思います。