太陽電池の仕組みの中で、化学的な仕組みと素材について詳しく、記述が多く割かれていました。
個人的には、電子殻と最外殻、周期表の族の説明からp型とn型半導体の素材選択までの説明が
図と文章によってわかりやすく説明されていて、勉強になりました。
化合物太陽電池では、一般的にはCIS・CIGSタイプがもっとも有名だと思われますが、
この本ではあまり解説はありません。
有機太陽電池については比較的多く解説があります。素材関連で有機ELの誕生と
有機太陽電池の発展には関連があるようです。太陽電池という技術は、
やはり素材・半導体技術の進歩と密接な関係にあるのだなと改めて思いました。
最近報道で量子ドット太陽電池の名前がたまに出てきますが、
本書でも少し図解入りで説明があります。
僕は初めてこの本で大まかな量子ドット型太陽電池の仕組みを知りました。
設置コストについてですが、部品としてのセル単体のコストは年々下がっていますが、
太陽電池発電設備全体の設置コストで考えるとセル単体コストの比率が相対的に下がっていくので、
これから先は今まで通りの劇的なコスト低下は無いという予想です。
非常に参考になる観点です。