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知っていそうで知らないノーベル賞の話 (平凡社新書)
 
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知っていそうで知らないノーベル賞の話 (平凡社新書) [新書]

北尾利夫
5つ星のうち 4.5  レビューをすべて見る (2件のカスタマーレビュー)
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商品の説明

内容紹介

ノーベルはそもそもなぜ賞を構想したのか? 候補者推薦から受賞者決定までのプロセスは? 賞金はどこから出される? 経済学賞はノーベル賞ではない? 読んで楽しいノーベル賞読本。

内容(「BOOK」データベースより)

ノーベルはそもそもなぜ賞の創設を構想したか?候補者推薦から受賞決定にはどんなプロセスがあるのか?賞金はどこから出される?経済学賞はノーベル賞ではない?最高権威の意外な内側。

登録情報

  • 新書: 232ページ
  • 出版社: 平凡社 (2011/9/16)
  • ISBN-10: 4582856063
  • ISBN-13: 978-4582856064
  • 発売日: 2011/9/16
  • 商品の寸法: 17.7 x 10.8 x 1.8 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 4.5  レビューをすべて見る (2件のカスタマーレビュー)
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By mfhty トップ500レビュアー VINE™ メンバー
形式:新書
 ノーベル賞というと、受賞決定の日にマスコミが有力候補者のところで待ち構えていたり、受賞者にはインタビューの嵐となったりなど、特定の部分をメディアが集中豪雨的に報道するので何となくわかった感じがしています。でも、その周辺の事情については、意外に知らないものです。
 本書は、「知っていそうで知らないノーベル賞の話」というタイトルどおり、読み進めながら、「なんとなく知ってるつもりだったが、そうだったのか」という感じがする本です。

 著者は、商社マンとしてスウェーデンに駐在し、そのうちにノーベル賞やノーベルの人物・人生に興味を持ち、長年ライフワークとして調査を続けただけに、学術面だけでなく、私のような普通の人が知りたいノーベル賞の話をバランスよく記述しています。興味深く、楽しんで読める本です。
 地味なテーマながら、このようになかなか読ませる本に仕上がっているのは、著者のノーベルに対する興味や深い敬愛が元になっているのではないでしょうか。

 この本は、ノーベルの人生やダイナマイトの開発過程など技術史・産業史的な部分(第2章)、ノーベルの死後、困難な道のりを経てノーベル賞が成立したこと(第1章)のようにノーベル賞成立までの経緯が語られています。また、現在のノーベル賞で、候補者推薦から受賞に至るまでのプロセス(第4章)、賞金(第6章)のように、普通の人であれば誰もが知りたい情報に関しても記述されています。
 そして、「経済学賞はノーベル賞ではない」(第3章)とか、「ノーベル賞を辞退した人、させられた人」「誤りであったとされる受賞」などのエピソード(第5章)のようなウンチク話や、さらにはノーベル賞と日本人(第7章)というふうに、極めて多面的にノーベル賞を記述しています。
 「わずか約220ページの本で、これだけ内容があって、興味深い記述がよくできるなあ」と思えるほどです。なかなか興味深い、優れた本だと思います。
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By 革命人士 トップ500レビュアー
形式:新書
日本人の受賞が増えた昨今はちょっとした祭り感もあるノーベルウイークが終わった。日本人授賞ならそれこそ大騒ぎになるのに、賞を創設したアルフレッド・ノーベルについて、過去邦書でほとんど事蹟が紹介されたことはないという。揺れるだけで爆発するニトログリセリンを飼い慣らして財をなした、経営者・エンジニアとしてのノーベルの一生や、相続の分け前を多く取ろうとする遺族たちとの戦い、遺書でいきなり選考を依頼され「そんな賞の選考めんどくせーよ」という諸機関の説得など、賞設立に至るまで波瀾万丈だった、遺言執行人の努力も詳細に描かれている。

日本では、「ダイナマイトが戦争に使われるのを憂い、賞を設立した」という理解が一般的だ。だが本書によると、それは俗説に過ぎず、賞設立の理由について、ノーベルは何も書き残していない。全て推測に過ぎないが、著者は「研究への資金援助と慈善精神が強かったからではないか」と見る。「5つの賞は19世紀の社会観を引きずっていて、見直すべきだ」という意見も多いが、ノーベル賞はノーベルの関心が強かった5分野に賞を与えることを目的とした遺言を実行しているに過ぎない。だから、遺言の中身が永久に変更できないように、ノーベル賞の区分も決して変わらない。ちなみに経済学はノーベル賞ではない。

著者は住商の駐在員としてスウェーデンに滞在し、一般人が入れないノーベル財団本部を訪問した経験から、賞を運営する同財団の極めて堅実な資産運用も解説している。邦書初の内容が多く、「日本の商社マンってどこでも食い込んじゃうもんだなあ」と改めて見直した。そう言えば、本書では「授賞が伝達され、受理を確認してから」受賞資格が発生するとのことだが、今年の生理学医学賞では「死んだ人に授賞」というのが話題になった。どうやら、授賞決定時にノーベル財団が「存命」と認識していれば取り消されないようだ。国際賞の先駆者として、かなり厳密に規定があるようで、いまだに新しい問題が生じているのも面白い。
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