まずタイトルであるが、これまで主人公の名前をそのままタイトルにしたものは、
1.おしん、あぐり、のように主人公の生涯を描き切ったもの
2.さくら、こころ、わかば、など別の意味の言葉(桜、心、若葉などドラマの象徴に該当するもの)と掛けているもの
ところがこの「瞳」は、上のどちらでもない(目の「瞳」だろうか?)。なんの意味も関連もあるわけではない。それならばいっそテーマに合わせて「お気軽ヒップホップ里親」というタイトルにでもしておいた方がよかったのではなかろうか?
また東京の下町人情をテーマにしているならば、ヒップホップは捨てて、里親だけにテーマに絞るべきだった。ヒップホップの練習がなかったぶん、時間を演技の研究などに回せた。たとえば、瞳はどこか憎めず、きっぷがよく、お節介で、困った人がいたり、トラブルがあったりなどしたらすぐ首を突っ込み、一肌脱ごうとする。あるいは下町の生活に感化されていくうちにだんだんそういう人間になっていく。こんな感じでまとめていった方がはるかにましだったのではないだろうか?
朝ドラは毎回、自然に何気なく観ていて終わるとともに忘れて行くのが常だった(ちりとてちんだけは別格であるので除いておく)。だが、今作のように観ているうちにどんどん腹が立ってきて、「自然に何気なく観る」ことが出来ない作品は初めてだった。