出版社/著者からの内容紹介
2003年2月26日、山陽新幹線の運転士が居眠り状態となり、岡山駅で所定の停止位置の手前に停止した。その後もしばらく居眠りを続けた運転士は、検査の結果、睡眠時無呼吸症候群(SAS)と診断された。睡眠時無呼吸症候群は、睡眠中に呼吸が止まった状態が断続的に繰り返される疾病で、十分な睡眠がとれないため、日中に強い眠気を感じたり居眠りがちとなる。わが国では約200万人にのぼる患者がいると推定されているが、産業医やプライマリ・ケア医の中で本症候群のスクリーニング方法に習熟している医師は少ない。本書は、産業医やプライマリ・ケア医がスクリーニングを行うための実践的なハンドブックである。特に第3章のパルスオキシメトリーとPSGを同時に測定した120症例に及ぶトレンドグラフの解説は、SASスクリーニングをこれから始める医師にとって有用なアトラスとして活用が期待される。
著者からのコメント
SASのスクリーニングのための問診、パルスオキシメータの使用、結果の判定と説明法、事後措置などSASのスクリーニングを円滑に進めるための手順が確立されていないためにスクリーニングの実施状況は未だ必要とされているレベルには程遠い状況である。本書では、地域・職域でSASのスクリーニングを実施する際に現場で役立つ知識やコツを解説するとともにわが国で使用可能なスクリーニング機器について紹介した。(緒言より)