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タイトルとなっている『睡眠口座』は『幻の女』や『裏窓』と同じ1942年の作品で、作者が乗りに乗っていた時期と言っていいでしょう(同じ年の『黒いアリバイ』は駄作だと思うけど)。当時のアメリカには銀行の口座の中で15年以上使用されていないものについては新聞に「残金を取りに来て下さい」という告知が出る習慣があったようですが、今作の主人公は新聞に出ていた名前の人物になりすましてそのお金を貰おうともくろみます。ところがそれが元でとんだ災難に巻き込まれるという話で、展開の意外性が魅力的です。『ハミング・バード帰る』や『耳飾り』のちょっとブラックなエンディングも深い余韻を残します。
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