ジェーンとシェリイのテンポのいい会話や、メルとの関係など楽しみがいっぱいのこのシリーズ。なのに今回は別のシリーズかと思ってしまうほど全体が変わってしまっていました。翻訳家がかわると、こんなにも違ってしまうものなのですね。
ジェーンとシェリイの会話を読んでいても、一体誰が話しているのかと首をかしげるほどでした。話し方が変ってしまうということは、その人たちの性格まで変わってしまうということなのです。とくに語尾には強い違和感を覚えました。
二人が連続して話す場面など、どちらがどっちのせりふかと考え込んでしまったほどです。言い方一つで誰が話したか分かるほど登場人物がいきいきと描かれているのが、このシリーズの魅力だと思っています。しかし今回はジェーンとシェリイが入れ替わったかのような話し方をしていました。「この人はこんな言い方はしないのに」とどれほど思ったことでしょうか。
メルも今までと違った人になってしまったように思いました。今回ジェーンを「きみ」と読んでいましたが、今まではこんな呼び方ではありませんでした。二人の関係も変わってしまったのかと心配したほどです。
会話文は特に違和感を感じやすかったのですが、それ以外にも全体的に今までとは雰囲気が異なっているように感じました。そのせいでストーリーをあまり楽しめませんでした。
このシリーズはお気に入りだったので、今回の翻訳は残念でなりません。今後コロッと変ってしまったこのシリーズを読み続けるかどうか迷うところです。