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眩暈 (講談社文庫)
 
 

眩暈 (講談社文庫) [文庫]

島田 荘司
5つ星のうち 3.4  レビューをすべて見る (18件のカスタマーレビュー)
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商品の説明

出版社/著者からの内容紹介

切断した男女が合成され両性具有者となって蘇る。窓の外には荒涼たる世界の終焉の光景が広がっているばかりだ。『占星術殺人事件』を愛読する青年が書きのこした戦慄の日記がさし示すものは何か。醜悪な現実世界に奇想の作者が驚天動地のトリックの矢を放つ。ミステリの新たな飛翔を決定づけた傑作。

内容(「BOOK」データベースより)

切断した男女の死体が合成され両性具有者となって蘇る。窓の外には荒涼たる世界の終焉の光景が広がっているばかりだ。「占星術殺人事件」を愛読する青年が書きのこした戦慄の日記がさし示すものは何か。醜悪な現実世界に奇想の作者が驚天動地のトリックの矢を放つ。ミステリの新たな飛翔を決定づけた傑作。

登録情報

  • 文庫: 708ページ
  • 出版社: 講談社 (1995/10/4)
  • 言語 日本語
  • ISBN-10: 4062630796
  • ISBN-13: 978-4062630795
  • 発売日: 1995/10/4
  • 商品の寸法: 14.8 x 10.6 x 3.2 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 3.4  レビューをすべて見る (18件のカスタマーレビュー)
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By voodootalk 殿堂入りレビュアー トップ500レビュアー VINE™ メンバー
形式:文庫|Amazonが確認した購入
御手洗潔シリーズ673ページの長編。
まず古井教授と御手洗との100ページを超える『奇妙な一文』への精神病理学的分析が出色のすばらしさだ。
脳・そして人間という生命体・薬・ウィルスといった目眩く医学的な世界からスタートして、御手洗の頭脳にはグローバルな視点での解釈が加わり、余りの見事な解釈に声も出ない。

一方、もうひとつ頭の中で重なったのは最近超人気作家になってしまった養老孟司氏の自宅訪問のテレビ番組だった。氏が大事そうに『小頭症』の子供のミイラを保管されているシーンが出てくる。氏の唯脳論を参考文献にあげていることからも、東大から御手洗を訪ねてくる古井教授のモデルは養老先生ではと思わせた。

プロットの素晴らしさと作者の社会問題への強い関心が見事に融合して文句なしの傑作になっている。また、文体も子供の文章を模した大きな平仮名や、リフレインし加筆される『奇怪な一文』など、極めて革新的な構成になっている。ただただ島田氏の才能に関心の一冊だ。必読!!

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4 人中、3人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
形式:文庫
眩暈に吐き気に奇妙な恍惚感。濃厚にして緊密な一冊だ。本書の発端となるのは『占星術殺人事件』を愛読する青年が書いた手記。
そのなかでは太陽が消滅し人間が動物になり両性具有者が誕生する....そんな妄想キチガイとしか解釈できない手記をみた御手洗は
こんなにもロジカルかつ現実的なものはないと豪語し解読してみせる。そこには奇怪な表層以上に異常な重層と驚きの深層が隠されていた。
メイントリックの魅力もさることながら,それを解き明かすことによって附随してくる御手洗節が最高ですね。それはとりもなおさず
島田荘司の社会的側面の強い教唆でもある。ただそれは安直に理想主義的と呼べるものではない。
現実主義を否定して理想主義を推し進めれば唯我独尊タイプになるのがオチだが,そうならないのが島田の凄さであって,すぐれた眼と知識で
現実を観察・分析・解剖・抽出して,それを奇想天外にも本格推理小説なる媒体に通してより現実的な教示を与えてくれる。
同時にシンプルに見ればそんなプロセスこそが御手洗潔の人格にも繋がっていることに気づけるのです。この二人といない魅力的な名探偵を
創造してくれた島田荘司の一種矛盾を抱える〈理想的情熱〉には頭が下がるおもい。
このレビューは参考になりましたか?
3 人中、2人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
形式:文庫
島田荘子の長編小説を読むたびに私の頭の中に常にひとつのイメージが喚起される。

それは、荒涼たる賽の河原で作者がひとりぼっちで石を一つ一つ積み上げていく姿。

無論、大きな石から順に積んでいくとは限らない。時に小さな石の上にとんでもなく大きな石を平気で積み上げてしまう。そのアクロバチックな積み方の妙には大いなる驚異と大いなる危うさが全く等価に同居している。普通は驚異を強調し危うさは極力隠そうとするもの。だが、その両者を堂々とイコールとして読者に提示せしめる点が島田荘子の真骨頂だ。

そうやって完成された作品という名のオブジェは、凡庸な予定調和がもたらす安心感とは無縁の異形の論理の美が潜んでいる。

「眩暈」において、冒頭の異様なる手記を学者との対話の中で御手洗が合理的に現実のものとして解きほぐしていく部分。その石の積み上げ方は、古今東西を問わずもはやある種の極北に達している。私が読んだ島田作品の中では間違いなく最高の「部分」だ。

わざわざかっこ付きで部分を強調せねばならぬのは私も他の読者と同様だ。残念でもある。

だが、後半部分も含めて完成した「未完成品」を堪能できるのも島田ファンの醍醐味のひとつ。未読の人にはぜひ読んでもらいたい。
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前半は高く評価するが、後半は?
本作初刊当時の著者は、年に一冊ずつ本書のような大作御手洗ものを刊行していた。... 続きを読む
投稿日: 12か月前 投稿者: mutantmogura
ちょっと読むのが冗長でつらいかも。
御手洗シリーズは確かに面白いですが
難点としてはとかく長いのです。
それとこの作品はさらに致命的なことに... 続きを読む
投稿日: 18か月前 投稿者: miyan☆ミ
"へ理屈"だけの手前勝手なコジツケ小説〜創造性のカケラもない
島田氏は「暗闇坂」以降、コジツケ小説しか書けなくなっている。冒頭で大きな謎を提出した以降は、何とか"へ理屈"を捏ねて、その謎に対する見苦しい回答をすると言うパター... 続きを読む
投稿日: 2009/8/1 投稿者: 紫陽花
罪作り?
御手洗の言動は、石岡君辺りの眼から見ればどんなに奇矯(エキセントリック)に映っても、実は事件解決の為に貢献しているものばかりなんだから、その辺の事にいい加減気付け... 続きを読む
投稿日: 2008/10/5 投稿者: radio5
一気呵成
なかなか分厚い本書だが、やはり一気に読ませてくれる。... 続きを読む
投稿日: 2008/6/27 投稿者: agf
前半はスゴイ
前半は、あまりの素晴らしさに眩暈を覚えるほど素晴らしく、体中から目の鱗が剥がれていくような感動を覚えた。
 後半は……... 続きを読む
投稿日: 2008/1/2 投稿者: ヒューブーン
めまいヴァ
前半はなかなか。後半は余計という構成

前半の、占星術殺人好きな青年が書いた手記を解明することで、本書は終わってる・... 続きを読む
投稿日: 2007/1/17 投稿者: ママレモン竹本
長いだけのこじつけ小説はウンザリだ !
作者は「暗闇坂」あたりから長いだけの"こじつけ小説"しか書かなくなってしまった。本作もその例に漏れない。「ある人物がある場所にいたとすれば辻褄が合う」といった作者... 続きを読む
投稿日: 2006/10/5 投稿者: 紫陽花
ちょっと消化不足
島田先生大ファンの私です。この本はトリックもとても面白いしすごいのですが、御手洗さんと石岡さん以外の登場人物に感情移入がほとんどできなかったせいでしょうか・・・ね... 続きを読む
投稿日: 2006/6/9 投稿者: とらちゃんのママ
眩暈のリフレイン
御手洗潔シリーズ673ページの長編。
まず古井教授と御手洗との100ページを超える『奇妙な一文』への精神病理学的分析が出色のすばらしさだ。... 続きを読む
投稿日: 2004/7/3 投稿者: voodootalk
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