久々の良作です。
最近は、稲葉事件や大きな題材に走りすぎ、リアリティがあまり感じず、
少し落胆していました。
今回は、畝原の家族や人間に対する慈しみというか、愛情と言うか、
ハードボイルドの中に、人間の暖かさを存分に描いています。
いつもより、脇役の登場も抑えて、畝原メインの物語。
少し前の重大過去の事件を下敷きに、マスコミ、インターネット、
この情報社会に疑問をなげかけている。
札幌出身の私にとっては、リアルな札幌の感じを方言を含めて、
感じることができる、唯一の作家です。
石狩街道沿いの東署が登場してとても懐かしかったです。
電車で読んでいて、P61の北海道弁での会話。泣きそうになり、
本を閉じました。こういうところが、本当にうまいです。
結末は、これで良いと思います。東さんの想いが伝わる結末です。
、
幸恵の健やかな成長とともに、次回作を待っております。