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眠れる相続人に口づけを (ラズベリーブックス)
 
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眠れる相続人に口づけを (ラズベリーブックス) [文庫]

アン グレイシー , Anne Gracie , 細田 利江子
5つ星のうち 5.0  レビューをすべて見る (2件のカスタマーレビュー)
価格: ¥ 1,050 通常配送無料 詳細
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商品の説明

内容(「BOOK」データベースより)

1819年、イギリス。おじから遺産相続する地所へと馬を走らせていたナッシュは落馬し、気を失ってしまう。重傷を負った彼を助けたのは近くで5人のきょうだいたちと暮らす貧しく美しい娘、マディだった。その献身的な看病のおかげでナッシュは意識を取り戻すが、目覚めた時、自分が何者であるかの記憶を失っていた。ナッシュは戸惑いつつも一家のやさしさに触れ、マディの魅力に惹きつけられていく。しかしある日、地所の差配人がマディたちに立ち退きを迫る際に口にした名前が、彼の記憶を呼び覚ました。ナッシュはイギリスの外交官であり、マディたちの住むまさにその地所を相続するためにロシアから一時帰国したこと…そして伯爵の息子である自分と身分違いのマディとは結婚できないことを―。運命的な出逢いをしたふたりの愛の行方は?―。

著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)

グレイシー,アン
オーストラリア生まれ、メルボルン在住。英語教師、カウンセラーの職を経てロマンス小説家となる。ヒストリカル・ロマンスを数多く発表しており、“デビル・ライダーズ”シリーズや“麗しのメリデュー姉妹”シリーズなど、邦訳も多い

細田/利江子
英米文学翻訳家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

登録情報

  • 文庫: 544ページ
  • 出版社: 竹書房 (2012/1/10)
  • ISBN-10: 481244814X
  • ISBN-13: 978-4812448144
  • 発売日: 2012/1/10
  • 商品パッケージの寸法: 15.6 x 11.3 x 3.3 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 5.0  レビューをすべて見る (2件のカスタマーレビュー)
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10 人中、10人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By トップ1000レビュアー
Amazon.co.jpで購入済み
 デビル・ライダーズ第四弾。(1〜3:フローラブックス、4〜:ラズベリーブックス。出版社変更での続刊です)

 伯爵家次男坊にして優秀な外交官であるナッシュは、幼い頃のトラウマから、結婚に愛は必要ないと、花嫁探しをおばに任せます。かわって、幼い5人の弟妹たちと貧しくとも逞しく生きるマディは、フランス式に燃えるような恋に憧れていました。ナッシュが落馬し、マディが看病することで、二人の間に芽生えたある感情は、花開くことができるのでしょうか?

素晴らしいです!
頭を負傷して記憶を失ったナッシュは、マディに惹かれます。
はじめは、ナイチンゲール症候群めいた、つぼみのような淡い気持ち。
これが、章が進むにつれ、マディの笑顔、マディのぬくもり、マディが弟妹たちへの手放しの信頼と愛情、そして、自分へ向けられる率直で正直で純な微笑みに、ナッシュの感情は、しだいに花弁を広げて輝き出していくのです。
ナッシュ自身もそうとは気づかないこの熱い感情は、直截的に言葉に乗ることはありません。
だから、じいんっとくる!
マディを見つめる眼差しやマディを脅かす者への怒り、ちょっとした所作で、マディへの感情がぐんぐん高まっていくのが読み取れます。
秀逸。
思いあまって、外交官らしからぬ失言もまた、ご愛敬でしょう。
外交官の言葉って、当然、最強の洗練された道具ですよね。
これが、やってまう。
行動力と口先と微笑で国を操れる男が、動揺して衝動的な、失言。
貴重です(笑)。
微妙な感情の誕生から、花開くまでを、しっかり盛り上げながら読ませてくれる、とても素晴らしいロマンスと申せましょう。

二人を取り巻く登場人物も、個性的かつ物語を美しく彩っています。
素直に育ってる弟妹たちはもちろん、かわゆい。
ナッシュによる、外交官モード全開の完璧差配に動かされている、ナッシュの兄弟たち。
物語への必然性もあって、とても自然に、スバラシイ配置です。
私のお気に入りは、偏屈ババアなナッシュのおばと、怜悧な兄のマーカス。その二人がこそこそ(?)自分を辛辣にあげつらっているところに乗り込んで啖呵をきる、マディ。そこらへんのやりとり、かなりイイです。小さな家族を一人で支えてきたマディです。気骨が違います。うー、格好いい御嬢さんです。マディが「よけいなお世話です」と捨て台詞を言い放って出て行った後の、二人のやりとりがまた、イイ。思わず、にやり。陰湿的ではない美しい人々って、読んでて爽やかですよね。

さて、このシリーズ、第五弾があります。原題は『Bride by Mistake 』絶世の美男子(笑)ルーク、登場。このままラズベリーブックスから続刊してもらえたら、嬉しいんですけど。
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7 人中、7人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By ガブリエル トップ1000レビュアー
表紙にもタイトルにも内容紹介にもまったく興味が湧かなかったけど、他の方のレビューにそそられて読んでみました。
当たりでした。大満足。
あったかくて、しあわせな気持ちになれる、極上のラブ・ストーリーです。

物語は「眠れる美男、ライダー(仮名)記憶喪失中」という前半部分と、
「ナッシュ(本名)記憶戻ったけど、どうする?」の後半部分の、大きく2つに分かれます。

前半は、看護するマディと、看護されるライダー(仮名)、
それぞれが相手に興味を抱き、そうっと接近し、少しずつ相手に対する好奇心をつのらせていく様子が魅力的に描かれています。
マディがライダーの裸体に興味津々なところなんて、最高にかわいくて
目覚めたらベッドで裸のライダー(本人、無意識)に抱きしめられていたくだりなんて、どきどきしました。
そしてライダーと、マディの5人の異母弟妹たちの交流もほのぼのとしていて、とってもイイ感じ。

後半、記憶を取り戻したナッシュと、マディの間に存在する空気は好奇心から情熱へと変化していて、
2人とも「この衝動を、この想いをどうしたらいいのだろう」と戸惑い、動揺します。
身分や立場といった現実的側面を踏まえた上で「2人に未来はない」と半ば諦めつつ、
「それでも、もしかしたら…」とナッシュは欲望をつのらせ、マディは儚い希望を抱き、葛藤します。
このあたりのやりとりには、どきどき、やきもきしました。
欲望を隠さず、マディにちょっかいをかけるナッシュにはちゃめっ気があって、くやしいけど憎めない。
有能な外交官(のハズ)なのに、なぜかマディに対しては本音ダダ漏れ、失言しまくりなのも、ツボ。
(プロポーズのくだりには呆れて、「……あーあ。やっちゃったよ」と思わず天を仰いでしまいました…)。
でも、間違ったことや傷つけることを言ったりやったりしても、ナッシュは過ちに気づいた時点ですぐにマディに謝罪し、行いを改めます。
彼のこの率直さ、潔さが、また素敵でした。

マディは親切でやさしくて面倒見がよくて生活力があり、自分の意見は率直にはっきりと述べ、卑屈なところは一切ない、しっかり者です。
反面、彼女には若い娘さんらしい、愛らしさや可愛らしさ、傷つきやすさもあり、そこがまた魅力的。
ナッシュの家族と堂々と対決し、ナッシュ本人にも自分の気持ちをきちんと伝え、彼の良き妻になろうとする、マディ。
ナッシュへの愛と、彼の良き妻になるという決意に輝く彼女は、見た目も中身も本当に美しい。
彼女の魅力全開のクライマックスは、爽快そのもの。まさに、圧巻です。

読んでいて、最高にしあわせな気持ちになれる、素敵な物語。
ナッシュの家族や友人たちもそれぞれ個性的で魅力に溢れているので、彼らの物語もこれから読んでみるつもりです。
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