森にて、頭に大こぶを作って倒れていたハンサムな彼は、記憶喪失でした。急遽結婚の必要性に迫られたヒロインは、彼を婚約者なのだと嘘ついてしまいます。さあ、彼は、どこの誰だったのでしょう…?
デヴォンブルック公爵兼記憶喪失牧師候補ニコラス(ヒーロー:28歳)が恋におちたのは、貧しい三姉弟の長女ローラ(ヒロイン:21歳)。気付けばローラも、「必要に迫られてるから」ではなく、彼にメロメロ。嘘も幸せの元になるのかと思いきや…。
すごいですよ。
もう、「爆!」。
ローラの妹のロッティ(10歳)、すんげえ…。兄のジョージ(12歳)と組んで、ヒーローを殺そうと(大笑)、あの手この手。
矢は飛ぶ、毒はケーキに、とどめは教会から出てきた新郎新婦の頭上に、石の天使像が!
うわはははははは。
やるなあ、恐るべし。
でもーですよ。
もっとこの暗殺劇(大笑)を派手に、コミカルにテンポよくもっていっていたら、良かったのに。
そうしたら。
もう少し悪意のない(無邪気な殺意…ってとこでしょうか)幼い兄弟と、なんだかよくわからないけれど災難にさらされるアツアツカップルの対比が楽しかったでしょうに。
今のまんまじゃ、ちょっと妹がサイコすぎ。ちょっと怖いぞ。
いや、面白かったですけどね。
そんでもって、’デヴィル’と形容されるには、この公爵サマ、ちいとばかし寛容かも。
だから、なんだかんだ言いながら、ローラになでてもらいたくてスリスリしている大猫ってかんじですかねえ。
愛するローラから酷い仕打ちを受けてるのに(笑)、愛ゆえに(大笑)、悪魔の悪魔たる姿を見せることがありません。
とにかくヒロインにメロメロ。すりすり。ごろごろ。…やっぱりこれって、猫だわ(笑)。
まあ、韻を踏んでていいんですけど、「デヴォンブルックのデヴィル」って。
もっと極端に、いろいろ走ってもらいたい物語でした。
次巻のヒロインは、妹のロッティ。
さて、どんなおっかない美女になっているのでしょう。
やっぱり、怖いのかしらん?