★ 『別室の客』 (ネムキ2010年5月号)
27歳の小坂井マリは、結婚退職の日に婚約者に去られ、傷心旅行では友人達が負傷し、同居の叔母は交通事故で入院してしまう。お祓いを頼むために訪ねた寺で飯嶋律に出会うが、律は自分の手には負えないと逃げ腰だ。かつて律の祖父が古い呪詛を解消しようとした状況を、もう一度繰り返し、しばらくの猶予が与えられた。
★ 『亀裂の家』 (ネムキ2010年 7月号)
律の伯父の開は強力な式神を手に入れたいと思い、青嵐の本当の名前を探っていたが、ある日突然姿を消してしまった。開が扱っていた物件の家にたまたま律が呼ばれ、そこに霊能者の八代と彼に雇われた従姉妹の晶がやってきた。その家には、あるはずのない線が時折現れるという。三人は協力して異界への亀裂を塞ぐが、開を見つけることはできなかった。
★ 『取りかえ子』 (ネムキ2010年 9月号)
行方不明の開の手がかりを求めて、律は千里眼の能力者がいるという片品家を訪ねるが、そこで不思議な空間に囚われる。妖魔と取り引きしてはならないという家訓を守ったために閉じ込められてしまったのだ。取りかえられた子供ともらったみやげを取りかえて律は外に出ることができたが…
★ 『毒の皿』 (ネムキ2010年11月号)
律の伯母の環は、弟の開の行方を探すために警察に捜索願を出し、呼び出しがあると身元不明の死体を確認しに行く。飯嶋家の他の家族は、開がそのうち帰ってくると信じて何もしないので。そんなある日、見覚えのない皿が手元にあるのに気がついた。その皿は捨てても捨てても戻ってくる。妖魔が環に目をつけたのだった。
★ 『若水取り』 (ネムキ2011年 1月号)
お正月に着る紋服を仕立てることになって、律は祖母と仕立て屋の洲崎を訪れるが、洲崎の跡取りの背後に鬼の半身がついていることに気づく。律の祖父と伯父の開も同じようにこの店で紋服を仕立てているが、何か関係があるのだろうか?年の瀬に跡取りが死に、大晦日の夜、律は年男の彼の代わりに若水を汲むことになり、開と束の間の再会をする。
☆ あとがきマンガ 『夜行する単線脳』
作者の脳は単線のローカル線のように、一度に複数のことができません。という話。
(感想) 記念すべき第20巻。行方不明の開を探すことと、青嵐の次の主人は誰かということで、話が動いて面白くなってきたが、ところどころ話の綻びをきちんと始末していないようなところがある。今後のためには絵もお話もあまりラフにしない方がいいかも。