10人の作家さんによる、それぞれの夢一話が集まっての夢十話。
もちろん、夏目漱石の夢十話がモチーフになっており、全ての物語はあのフレーズから
始まります。
それぞれの作家さんの個性が出ており、思いっ切り夏目漱石版を意識した作品から、自分流を
貫いている方と作風はいろいろです。
全ての物語が夢なのか現実なのか、はたまたどちらでもないのか、という雰囲気でつづられて
いくのですが、個人的に心に残った作品は「厭だ厭だ」と「盲蛾」。
女性が読むとどう感じるかは分かりませんが、男性には多かれ少なかれ感じるところのある
作品だと思います。
「盲蛾」の方は夏目版を意識しているのだとは思いますが、読んだ印象は芥川っぽさを感じ
させる作風。
たまたま通勤時の朝早くに読んだのですが、8時前に読むには強烈な内容でした。
もちろんこの「夢十夜」単体でも独立して楽しめますが、やはり夏目版も読んでおいた方が
いいように思います。
それぞれの作品別に評価が分かれてしまうので中間の☆3つにしましたが、もっと高くしても
いいかなと思う内容です。