眠りに関する本は多い。
中でも著者の井上先生は、脳科学の立場から睡眠について研究してきた
「眠りの博士」である。
井上先生は「強制」をしない。
眠りとはこうあるべき、という表現もしない。
たしかに出社時間が決まっているサラリーマンと、
不規則な生活をせざるを得ない看護士などでは、
眠りのパターンは違って当たり前なのだ。
なのに「朝型であるべし」などというのは、
どこかおかしい。著者もその点を指摘する。
快眠のための正解はたくさんあります。自分の今の生活に、
最もふさわしい寝起きのパターンを自分なりに創案すればよいのです。
他人がやっていることはヒントにはなるでしょうが、そのまま真似してはだめです。
(中略)
睡眠の理想像がある、というような幻想は捨てて、いまの自分にはこれで合格点だと
非常に甘い点をつけることです。
自分に備わっている睡眠力を信頼し、自分自身の「眠らせる脳」お任せして……。
基本は2つ。
1/脳内の「生物時計のリズムに従う」(規則正しい生活をする)
2/「眠らせる脳が自動的に眠り質と量を決めてくれる
(メリハリの効いた生活をする)
そのためのヒントとノウハウが、語りかけるような口調で書かれている。
私はいまも睡眠障害に悩まされているが、
少し光明が見えてくるような本である。