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真贋
 
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真贋 [単行本]

吉本 隆明
5つ星のうち 4.2  レビューをすべて見る (13件のカスタマーレビュー)

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商品の説明

内容説明

読み易く味わい深いベストセラーが文庫に!今、世の中にはあまりにも常識的な「問いと答え」が溢れ本当に考えるべきことが置き去りにされている。空気に流されず自力で考え続けたい人に寄り添う真摯な論考 --このテキストは、 文庫 版に関連付けられています。

内容(「BOOK」データベースより)

常識的な「問い」と「答え」が氾濫する世の中に真っ向から対峙する。今、本当に考えるべきこととは何か。現代を生き抜くための究極の視点。

登録情報

  • 単行本: 238ページ
  • 出版社: 講談社インターナショナル (2007/4/1)
  • ISBN-10: 4770040695
  • ISBN-13: 978-4770040695
  • 発売日: 2007/4/1
  • 商品の寸法: 19 x 13.6 x 2.8 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 4.2  レビューをすべて見る (13件のカスタマーレビュー)
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30 人中、27人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0 最新の情勢論, 2007/1/30
レビュー対象商品: 真贋 (単行本)
>「できるだけわたし(吉本)などがふだん考えたこともない視覚から」

と注文を付けたインタビューに対する答えを編集者がまとめた現在認識と人生論です。

その故にめずらしく「日本人論」を語っているのかと思いました。

聞き所としては、

>いまの日本は、道徳的にもよくないから、

>品格とか愛国心とか武士道精神といったものを復活させようという考え方がブームになっているようです。

>しかし、僕はそういうことは無駄である、初めから無駄なんだと考えています。

>そういう復古的ないし懐古的なやり方が、このかつてない新しい社会の状態に対して通用するでしょうか。

>僕は復古的な考え方は通用しないと思っています。

と語っているところでしょう。

「見た目を気にするのは動物性の名残」

「甘えが強くてどこが悪い」

のような原理論からの展開もあります。

さらに、埴谷雄高さんとの論争にふれて、

>埴谷さんからは、その論争が終わってから、

>吉本にすまなかった、謝っておいてくれという、

>間接的な伝言がありました。

という裏話が述べられていて、

吉本さんと埴谷さん両者のファンとしては、ホッとしました。
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14 人中、11人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0 時間との競争, 2007/12/24
By 
くにたち蟄居日記 (Surabaya,Indonesia) - レビューをすべて見る
(VINEメンバー)    (トップ500レビュアー)   
レビュー対象商品: 真贋 (単行本)
 休日に読み始めて 瞬く間に読み終わった。読後感として二点あった。

 一点目。

 吉本の本の中では 抜群に読みやすい一冊であり その意味では推薦できると思う。僕自身例えば彼の「共同幻想論」に幾度もチャレンジしては はねかえされるという読書経験を持ってきている。彼自身が 当該書の前書きで書いている「理解しようとする研鑽を積まないものに 衝撃力を与えることは出来ない」という言葉は 今なお 僕の目の前に聳え立っている思いだ。

 そういう難しい本に挑戦するのも読書だが わかりやすい本を読むことも大事だ。その意味で本書は貴重である。

 二点目。

 「善」と「悪」という言葉が非常に目立った書であった。第一章自体が「善悪二元論の限界」という表題で ものには善と悪と両方持っているものがある点を書いている。

 但し 僕が本書を通じて感じたものとしては 逆に 吉本として 幾つかの事物に対し はっきりと「善」か「悪」かを決めたいという気持ちが強いのではないかという事だ。

 例えば 吉本は戦争に対しては「悪」であると はっきり言い切っている。戦争が単純に悪かどうかという点は 非常に難しいテーマであるし 古くて新しい大問題なのだと思う。

 吉本ほどのお方が 牧歌的に「戦争は悪だ」と主張されるはずもない。それを踏まえた上であえて 吉本は はっきりそれを言い切っている。

 ここで僕として誤解を恐れず言いたい。

 おそらく吉本自身が80歳を越えて 自分の死というものをはっきりと見据えた上で 物事を はっきりと端的に言うべきなのではないかと思われたのではないかということだ。例えば戦争というものを哲学的、経済的、生物学的にいじくりまわして さまざまな解釈と考え方を提出することは 吉本にとっては朝飯前なのだと思う。吉本ほどの方であれば それはいかようにも出来る。但し出来ないことがあるとしたら いじくりまわす「時間」を得られないということなのではないか。

 そう吉本が自覚した瞬間 ご自分の端的な結論を わかりやすい言葉ではっきり言うしかない。そんな風に思われたのではないか。それが 本書に見られる「善」と「悪」への拘りを生んでいるような気がしてならない。
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14 人中、11人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 3.0 吉本流同時代批評, 2007/3/3
レビュー対象商品: 真贋 (単行本)
 以前、五木寛之氏の「生きるヒント」がベストセラーになったことがあったが、本書は吉本版「生きるヒント」とでもいうことができようか。書名が難しいのでとっつきにくい印象を与えてしまうが、口語体で書かれていることもありたいへん読みやすい。多くの独立した項目から構成されており、関心がある部分だけ拾い読みすることもできる。

 80歳を超えた著者だからこそ`見える'世界を読者に提示してくれる。
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