凶悪殺人犯も、その被害者の遺族も、テレビでそれを眺めて、遺族に同情する人も、殺人犯に共感する人も、結局のところ、みんな同じ。
憎たらしい奴には死んでもらいたいし、大事な人には生きていてほしいし、関係のない人は生きていても死んでいても、どうでもいい。
違うのは、実際に殺しを実行するかどうかってこと。実際に実行する力があるかどうか、やったらどうなるかを想像する力があるかどうか、殺したいという衝動を抑止する力があるかどうかってこと。
この漫画には、そういうあたりがよく描かれています。
トシモンの被害者の遺族には憎しみが残り、ヒグマドンの被害者の遺族には憎しみよりも悲しみが残るってあたりも、人間の不思議を感じる。「知らぬが仏」ってこともあるのかもね。