この巻は、真空融接シリーズの第3巻目になります。
待っていた甲斐がありました。今回もとても素晴らしかったです。
そしてもっともっとこの世界に浸かっていたいです!!
今作では、4歳のアレクシと3歳のラエルの初めての出会いが描かれています。アレクシ側が主に描かれているため、必然的に父親フロランとパートナーのジルの若かりし頃が多く出てくるわけですが、大変ほのぼのとしていて気持ちがあたたかくなります。ジル目線のお話も一本収録されています。
第8章 過ぎた季節の物語
第9章 今日も明日も
第10章 君がいる場所に帰ろう
第11章 春を迎えて
8章は主にアレクシとラエル周辺…過去の出会いの物語。フロランの葛藤や父親ぶりが垣間見えます。
9章はキィルとエリアスの物語…びっけ先生はこの二人にまた試練をお与えになりました。
10章は、ジル目線の過去話…まだアレクシとラエルが出会う以前のお話。とにかくアレクシの可愛らしさといったら!
11章は、サイドストーリーと言ってもいいのか、これまで出てこなかった人物が出てきます。こちらは書き下ろしとのこと。もちろんアレクシ・ラエルも登場します。なんとも春らしい幸せな物語でした。
私はびっけ先生のお書きになる物語が大好きなのですが、このシリーズは中でも一番大好きです。びっけ先生の絵と色彩がこの世界観と融合して、他にはない、ふわりと温かい物語を届けてくれます。
少しずつ進んでいくこの真空融接という世界は、この後に続く物語でまた細部が明らかになっていくのでしょう。まだまだ先が楽しみです。