絵買いをしてよい作品に出会えたとき、それが本読みとしては非常な喜びだと思っています。
絵からもわかるように、少年二人の物語。わたしはあまり絡みの多い系列のボーイズ物は
読まないのですが、これはまさしくソフト路線の王道をいく作品。
登場人物すべてが好ましく、すべてがかわいらしい。
作中、キスをすることで相手と力(命をつなぐための力?みたいなもの)のやり取りをします。
男の子同士がキスをするというちょっと変わった行為を正当化するために
そういう世界設定してるのかなとか、ひねくれた見方ができなくもないわけですが、
それを忘れさせてくれるだけの人物の表現や背景の描き方ができているところが、
この本のいいところなのではないかと思います。
下巻もあるのでそちらもよろしければ。
上下巻あわせてボーイズ系というよりは、家族との繋がり・パートナーとの繋がり、
そういったものをより強く感じさせてくれる作品で、心地よい読後感が得られました。