木村氏の著書は3冊目。
一応理系だけど生命科学系大学出た門外漢にとっては、前2作はやや省略があり、ネットや他の基礎事項の書籍を参照しながら読み解く必要があった。(噛めば噛むほど味のある内容だったが)
これから勉強するなら、解説全部入りの本書のほうがお勧めだが、単なる初心者本で終わらない、奥深いコツが惜しげも無く開陳されている。非専門の人にとっては、トラブルシューティングの項だけでも、読む値打ちは十分あると思う。買って繋ぐだけのオーディオライフで結構、という方も一読をお勧めする。基本原理を知れば、広告の迷路に惑わされることも減るだろう。
木村氏の設計図で4台ほど作成したが、よく練られた設計のためちょっと粘れば上手く動く。勉強になるし、完成品も本人の思い込みバイアスの通用しないオーディオに無関心な他人の評価も高かった。誤魔化しのない実力があるし、接続した古い手持ちの機材が生き返ったのは嬉しい体験だった。
デジタル電子工作の名著の渡辺郁氏の「CPUの作り方」や長岡鉄男氏のスピーカー本に並ぶ、アナログ電子工作の名著だと思う。