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6 人中、5人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 3.0
人物伝として,
By ninetails (兵庫県) - レビューをすべて見る
レビュー対象商品: 真田幸村―家康が怖れた男の生涯 (PHP文庫) (文庫)
戦国随一の武将真田幸村。地方の大名でありながらその苛烈な生き様から人気の高いこの武将についてはまだあまりよく知らなかったので、幸村に関して語られている丁度良い本は無い物かと探していた所この本に出会った。作者も知っていたし、昔からPHPの戦国武将シリーズは(二級品と言われているが、特にデザインが)好きだったので手に取った。五百ページを超える分量の割には値段も手頃ではと思う。内容は幸村の人質時代の上田城の合戦から、丁度幸村が打たれるまでで終わっている。作中の若いながら機転が利き、様々な策を巡らす青年幸村の姿は頼もしく、なかなか読んでいて面白い。石田三成、大谷吉継、島左近などの大物武将との親交から出世の道を掴むのも、冒険物語の主人公を見ているようで良かった。本多忠勝の娘との関係も見逃せない。また、戦国の世にふさわしい哲学や、無常観にも事欠かず、ちょっとほろりとさせられる部分もあった。 ただ、全体的に少し不満が残る。まず幸村自体、秀吉、家康、忠勝、三成、吉継、左近、などに『只者じゃない』という印象を植え付けているにもかかわらず、作中ではそれほど目立った活躍がない。そもそも、戦場に割かれるページ数が若干少ない。歴史小説にはあまり触れたことがないのでどれぐらいの比率で少ないのかという所までは分からないが、関ヶ原は(実際幸村は出てこないが)西軍敗北の知らせでだけ終わっている。三成、吉継らの運命もあれほど親密に付き合っていたのに、三成の打ち首がほのめかされるぐらい。大阪夏の陣でも、家康に切腹を覚悟させたという伝説もあるはずなのに、突撃の十行後あたりに味方を失って意気消沈する姿が描かれた後、近寄ってきた武将一人に『もう戦い疲れた』と言わんばかりの態度で首を差し出してそこで物語が終わる。 主要人物以外の扱いもひどく、威勢良く一回登場してそれで終わりという人物が多い。途中で真田の元にはせ参じる武者達も結末の部分では言及が無く、そういったドラマももっと書いて欲しかったと思う。父昌幸の死の辺りからだんだんトーンダウンしていくのも残念だった。 人物幸村を知る意味では面白いかも知れないが、大して読み物としては期待できないかも。
2 人中、0人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0
自分の想いを鮮やかに貫いた、戦国末期のヒーロー,
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レビュー対象商品: 真田幸村―家康が怖れた男の生涯 (PHP文庫) (文庫)
もともと幸村が好きでしたが、この本を読んでさらに好きになりました。物語は、上杉家からの脱出から始まって、大阪の陣で散るまでが描かれています。 少しずつ逞しく成長して行く部分と、変わらない純粋な部分があり、幸村の人柄がにじみ出ているように感じました。 幸村はもちろん、宿敵・家康が感じた恐怖や、石田三成の焦り、淀の方の激しい思い込みなど、それぞれの立場や考え方が細かく書かれていて、時代の流れがよく伝わって来ました。 最後の、真田の赤備えでの戦いは圧巻です。
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