◆ダンマパダ(法句経)
人生の指針ともいうべき句を集めた書物。初期仏教聖典のうちでも特に有名。日本では明治維新前にほとんど読まれることがなかった。
ものごとは心にもとづく。汚れた心で話したり行ったりするならば、苦しみはその人につき従う。
相手が失礼なことをしたと思っていたら、わだかまりができる。それは相手に伝わり、仕返しを受け、怨みがやまない。しかし、こちらがそれを忘れてしまえば、わだかまりは消えてしまう。
◆テーラガーター(教団の長老である僧の詩)
テーリーガーター(尼僧たちの詩)
修行僧・尼僧となる前の苦しみ、そしてブッダのおしえに帰依し、心の安住が得られた喜びの過程が表明されている。
低い身分、貧しい生まれ、悲惨な人生、年老いた人など虐げられていた人々が、ブッダと出会い、新しい人生が始まる話。
◆シンガーラへの教え
在家信者の日常生活の心得
(1)生きものを殺すな (2)盗むな
(3)男女関係を乱すな (4)嘘をつくな
一部の者が富を占有する。強国が弱い国を圧迫して利権をとることも盗みである。
執着して欲しいと思う、怒り、迷い、恐怖などで人は悪いことを行ってしまう。これらに陥るな。
◆アショーカ王の岩石詔勅
紀元前3世紀にインド全体を統一したマウリヤ王朝の王様。仏教を保護宣布した。
王は戦いに勝ったが、戦争の悲惨、残酷さを深く悔いた。
王は仏教だけでなく、他の宗教も尊敬した。
王は人々のための病院、さらに家畜のための病院も作った。
◆ミリンダ王の問い
ギリシア人であるミリンダ王と、仏教の長老であるナーガセーナとの討論。東西の思想交流、対決でもある。
反対説が出されたからといって怒らない。道理を考えて議論する。それが賢者の対論である。
自分が決めたことばかり主張する。従わないと罰を加える。これが王者の対論である。
仏教の高僧は賢者の対論を約束させてから、論を始めた。