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表題作「真珠湾の暁」は日露戦争に勝利した日本がその後40年にして、太平洋戦争に至ったかを考察したもの。軍部・政治・世論のパワーバランスという着眼点や、第一次大戦で日本がわずかでも欧州に陸上兵力を派兵していれば、その後の日本の国際的孤立は避けられたかもしれない、という指摘は興味深かった。
ほかに、真珠湾攻撃時の二次攻撃の是非についての考察、空母の戦略的地位を扱った作品、ベトナム戦争でのテト攻勢に関する短文などを収録。
併録の短編2篇のうち1編は近未来、北朝鮮でプラトニウムが貯蔵されていると見られる丘陵地帯の占領を目指す陸上自衛隊レンジャー部隊の戦い、もう1編は著者としては珍しい時代小説となっている。
執筆時期や掲載先が異なる作品を集めたようで、筆致にばらつきがある。著者独特の着眼点を感じられる作品もあったが、全体的には著者のファンであればチェックしておいてもよいかな・・・といったレベル。
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