三大連合軍で強敵ペドパイロットの野望を挫き、いよいよ真正ガンヨの座へと歩を進めたオヴァロンを助けて苦闘するテラナーの活躍を描く大長編SFスペース・オペラ宇宙英雄ローダン・シリーズ第244巻。本巻の執筆者は、中堅と若手の技比べフォルツとクナイフェルです。ペルダシスト=ファルログ=テラナーの三大連合は、惑星エリスガンの軍事司令官テトマン・タリノを味方に加えペドパイロットの野望を粉砕する。
『真正ガンヨの座』ウィリアム・フォルツ著:ローダンらは救出され、オヴァロンはいよいよ真正ガンヨの認証を得る為に原母の司令ステーションを擁する惑星アリバヌムへと急行する。一方、バイオ合成生物のにせガンヨは本来の人格が復活し積年の恨みを首席ペドパイロットのグヴァラシュに向けて復讐を決意する。『壊滅作戦』ハンス・クナイフェル著:にせガンヨの裏切りとテラナーの追跡を振り切り逃亡したペドパイロットのグヴァラシュは貯蔵庫を意のままに操る能力を持つコムダク・ベルトで権力奪回を目論み、グルエルフィン銀河へと向う。
前半で遂に真正ガンヨの座についたオヴァロンが、二十万年前の世界から来た自分がガンヤスの民にどのように受け入れられるか悩みローダンに打明けると、自分も二十世紀の不死者として似た立場にあると心掛けを助言する場面が人間的な優しさを感じさせてくれます。本巻の翻訳者、池田香代子氏のあとがきは時効解禁のお話その一です。1976年にドイツの大学に留学されていた頃の出来事で、最近日本から来た国立Y大学の教授が年下ばかりの留学生仲間との酒席で泥酔し、この留学が大学からの論功行賞でありY大学紛争処理の大立者は自分だと得意げに自慢した事で、仲間達から完全に見限られました。彼は松谷先生のY大学時代の元同僚で、順調な世渡りを尻目に学園から身を引いた松谷先生を、かっこ良過ぎると述べられています。