本著を読めば、
兵学・軍事的なものの見方は、外交や国家戦略と直結していることが本当によくわかり
ます。
あわせて、わが先祖が血と汗を通じて残してくれた貴重な財産をとことん吸収し、
自家薬篭のものとすることもせず、いたずらに外にばかり目を向ける愚かさに気付かせ
てもくれます。
国家戦略が形になったのが外交であり軍事作戦です。
そのことをもっとも端的な形で、具体的に示す教訓あふれる宝物が、
歴史の長い風雪に耐えて今に残る、わが戦国戦史なのかもしれません。
そんなことを思いました。
本全体の構成は、
1.合戦年表等の資料集
1.意図を明確に示す秀逸なまえがき
1.用語解説
1.本編の戦史解説(全7章)
1.各章の後にある興味深い内容のコラム
というもので、
初心者にやさしい、ベテランにも興味を引かせる、
実に有機的な姿です。
文庫本にここまで情報を詰め込めるものか、と正直感心しています。
広くオススメしたい戦史書です