本の題名になっている「真夜中の太陽」とはチェコで暮らしていた少女時代に出かけたキャンプで先生が読んでくれた詩の一説。
真昼にも空に星は輝いているけど太陽の輝きで見ることが出来ない、現実には存在するけど、見ることができないものがこの世の中にはたくさんあるという意である。
この本では、我々が常識だと思っていたことを、筆者が視点を変えて論じている、「美」「豊かな生活」「幸せ」「教育」様々なテーマを見る作者の慧眼や提案の的確さにはうならされる。
しかし、何よりこの本で気になったのは最高の占い師(だった)指圧の先生の話である。体を触り、コリの具合で、その人の生活まで見抜いてしまうのには恐れ入った。
新聞のエッセイをまとめたものなので、すべて短編で手軽に読める一冊。