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22 人中、21人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0
小池重明の生き様そのものが「小説」のようですし、破天荒ですね,
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レビュー対象商品: 真剣師小池重明 (幻冬舎アウトロー文庫) (文庫)
将棋が好きで、四半世紀ほど前、相当凝ったことがあります。その頃「小池重明」というアマチュア将棋界において、伝説となっている強さを誇った「真剣師」がいました。この本はその小池重明の波乱万丈の生涯を綴った小説です。書き手があの特異な官能小説、SM作家として第一人者の団鬼六です。二人の不思議な繋がりは本書で確認していただくとして、異能は異能を認める、というわけですかね。 小池重明の生き方って本当に笑ってしまうほど、ムチャクチャです。「飲む、打つ、買う」の放蕩の限りを尽くし、44才で孤独の内に亡くなりました。型破れですし、破滅型の典型とも言えます。ところが、将棋となるとその天賦の才を発揮し、強豪のプロもアマも打ち破っていきます。 小池重明は、最後の「真剣師」とも言われています。「賭け将棋師」のことで、プロ棋士とは違うのですが、全国に名だたる真剣師たちを次々と打ち負かし、そして日本将棋連盟所属のプロ棋士相手にも勝ち越しました。不世出の「賭け将棋師」です。 プロと対戦するため、連続二期アマ名人となり、特例でプロいりの話も出ましたが、品行が悪く、寸借詐欺事件を起こしたため、アマ・プロ全ての将棋の世界から追放されました。 本当に天賦の才と破滅の運命に翻弄されたかのようにして、44歳で伝説の「真剣師」が人生の幕を閉じました。
38 人中、35人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0
下手な純文学より、断然面白い!,
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レビュー対象商品: 真剣師小池重明 (幻冬舎アウトロー文庫) (文庫)
最強のアマ将棋士で伝説の真剣師、小池重明の伝記小説です。著者の団は高段の棋力をもち、将棋雑誌の経営経験もあるなど棋界に通じ、さらに晩年の小池の面倒をみた経験などから、 小池の伝記小説を書くなら、彼以外の適任者は存在しないといえます。 また、作中でたびたび登場する女性が、より活き活きと、より艶かしく描かれているのも、 著者ならではです。女性は小池にとって重要なターニングポイントなので、その描き方次第では、 作品の質が大きく変わってしまいます。まさに著者は、小池伝記に打ってつけの人物なのです。 ……という紹介ですと、単なる将棋界の話と思われてしまいますが、むしろこの小説は、 波乱万丈・破天荒男を描いた文学なのです。緊迫した真剣勝負の中で小池が勝ち抜いていく様は 超人的なカッコよさがあり、強烈な爽快感をあたえます。ところが小池は酒と女で失敗し、 奈落の底へと落ちるのです。小池は悔い、そして更正しますが、また破滅。 呆れるような破滅を小池は性懲りもなく繰り返すのです。 こうした展開が間延びさせず、一気に読んでしまいました。 下手な純文学より断然おもしろく、また印象深い作品なので、ぜひ読んでください。 ちなみに将棋のルールとか知らなくて、全く関係ありませんので。
28 人中、24人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 4.0
今は亡き真剣師へ。,
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レビュー対象商品: 真剣師小池重明 (幻冬舎アウトロー文庫) (文庫)
真剣師とは、簡単に言うとプロでは無いのに賭け将棋を生業とする将棋指し達のこと。80年代まではまだ各地の将棋道場の片隅に日がな一日盤に向かい合う姿が見られることがあったが、日陰者の宿命か、今ではその姿は見られない。小池重明はそういった真剣師達の中でも、最高峰と恐れられた人物。ついたあだ名が「新宿の殺し屋」または「プロ殺し」。賭け将棋では無類の強さを誇りながら、人格的には破綻していた、ある意味魅力溢れる人物の壮絶な生き様を、奇妙な縁から身近で見ていた団鬼六氏が余すところ無く描ききっているのが本書。将棋の本でありながら、将棋を知らない人でも問題なく楽しめます。大崎善生氏の「聖の青春」に涙した人は是非本書にもチャレンジして欲しい。これは、裏将棋界の「将棋の子」である。
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