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この本はその小池重明の波乱万丈の生涯を綴った伝記です。
小池重明の生き方って本当に笑ってしまうほど、ムチャクチャです。「飲む、打つ、買う」の放蕩の限りを尽くし、44才で孤独の内に亡くなりました。型破れですし、破滅型の典型とも言えます。ところが、将棋となるとその天賦の才を発揮し、強豪のプロもアマも打ち破っていきます。
小池重明は、最後の「真剣師」とも言われています。「賭け将棋師」のことで、プロ棋士とは違うのですが、全国に名だたる真剣師たちを次々と打ち負かし、そして日本将棋連盟所属のプロ棋士相手にも勝ち越しました。不世出の「賭け将棋師」です。
プロと対戦するため、連続二期アマ名人となり、特例でプロいりの話も出ましたが、品行が悪く、寸借詐欺事件を起こしたため、アマ・プロ全ての将棋の世界から追放されました。
本書には、その小池重明の残した31番の「棋譜」が残されています。多くの方の評のように、不思議な手が次々と繰り出されます。異能としか言いようがない棋風です。
本当に天賦の才と破滅の運命に翻弄されたかのように、44歳で伝説の「真剣師」が人生の幕を閉じました。
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