オムニバスになってはいるが、全てが実質的に蜀メイン。
個人的には蜀が好きなので楽しめたが、魏や呉のファンは不満が募るばかりと思われる。
残念なのは、まず『スケベで何処か抜けていても、実は色々考えている』ところが魅力の主人公・北郷一刀が、ただの『スケベで間抜けなヘタレ』としてしか描かれていない点だ。
自分は無印から原作をプレイしてきたが、『真』のノベライズの頃からこの点が余りに強調され過ぎていて、イマイチ好感が持ちづらい。
次に、キャラクターのセリフ回しだ。
この手の作品は、原作ファンが読む事を大前提にしているにも関わらず、原作とは明らかに違う言葉遣いが多く、違和感を感じる箇所がかなりあった。
特に貂蝉などは、キャラの存在意義すら完全に置き去りにされており、ただのオカマキャラに成り果てている。
しかしながら、それらは脳内で補完する事はどうにか可能なレベルであり、蜀&董卓軍のキャラが好きなのであれば、原作未収録のエピソードを楽しむ感覚で読めると思う。