本書は、真・女神転生3-NOCTURNE TRPGのリプレイである。
リプレイは何に要点を置くかでその作品の個性が変わってくるが、本書を読了した印象では、どちらかと言えばシステム面の紹介に重きを置いたリプレイの様に感じた。
PCのキャラクター性やストーリーの物語的な盛り上がりというよりは、魔人、人間、悪魔というそれぞれのキャラクターのルール面からの組み立て、成長、悪魔の変化、そして戦闘での活躍や連携のゲーム的な面白さが印象に残っている。
もちろん、真女神転生3独特の世界観やそれを支える要素も冒険の背景としてきちんと取り入れているが、とかく弱いキャラクターとして敬遠されがちな人間PCの面白さやサプリメントである「アマラ深界」の導入の利点、そしてダイス目が生み出す戦闘のドラマなどが私にとっての本書の魅力である。
また、細かいところでは情報収集のやり方なども実際のプレイの参考になるのではないかと思われる。
本書は、真・女神転生3-NOCTURNE TRPGをより楽しむためのプレイ例としても、キャラクターの作り込みや戦闘での連携、ダイス目が織りなすドラマを楽しめるリプレイとしてもお薦めの一冊である。