フクシマは、谷中・水俣と同じで、「いのち」を大切にしない企業・政府によって、犠牲を強いられている。が、住民は「人民相愛の道徳」をもって平穏を保ち、助けあって「公共協力相愛の生活」を実践している。
老翁になっても、自己変革をし続けた田中正造は、単なる社会運動家などではなく、真に人民の側に立った思想家でもあったことが、もっと知られてもいい。
「家を棄て、妻とも別居し、すべての財産を公共のためになげうった正造の無縁無私無所有の生き方」は、「遊行聖」のように、いっそ新しい宗教でも起こしていたら、力強く継承されていただろう。
この本はもっと購読されていい。8月に発売されているのに、購入した10月でも初版(1刷)であった。