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72 人中、56人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0
地方観光行政担当の方、必見です!甘いのがお好きな有川ファンも満足!,
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レビュー対象商品: 県庁おもてなし課 (単行本)
高知新聞に連載が始まった頃からずっと気になっていて読みたかった作品。有川さんの地元・高知愛に溢れた素敵な作品。 「おもてなし課」から『観光特使』を依頼された作家・吉門=有川となり、 読者は有川マジックによってどんどんと高知に行ってみたくなってくるw 箱物行政になりがちな観光政策だが何も無いことを売りにしてしまうというこの姿勢は面白く、 地方観光行政に携わっているお役人の方々、必読ですよ! 各地方自治体の観光に関わる方々は、是非、読んでみるべきです! たぶん、目からウロコでしょう。 ウミガメの産卵?、そんなものは何処ででも見れるが…と言った彼らのように…。 こんなふうに書くと何だか硬そう…と思われてしまいそうですが、いえいえ、有川さんのラブ要素もちゃ〜〜んと入ってます。 掛水くんと多紀ちゃんのじれったい恋愛進行具合にイライラさせられたり、 馬路村のオヤスミのシーンは身悶えしてしまうことでしょう。 かわいい多紀ちゃんと、ネコ科肉食獣・佐和さんの対比も実に面白く、 シアターの鉄血総裁を彷彿させてくれる吉門の「バカか、あんたらは」ぶりもファンには楽しい。 有川さんらしい巻末のあとがきやインタビューから、あの「パンダ招致案」をぶちあげた清遠のモデルが 有川さんのお父様だったとは…w キャラクターが生き生きと動き回る有川作品ですが、本作は実在の方々がモデルとして登場しているので、 いつもよりも更にキャラが生き生きと動きまわり、小説とリアルの両方を楽しめたように感じます。 キャラが楽しい有川さん、この作品、ただひとつだけ残念だったのは 楽しみにしていた新聞連載時に挿絵を描いていた大矢正和さんのイラストが見られなかったこと。 ウチダヒロコさんのカラフルな装丁もとてもキュートだけど、 シアターでもタッグをくんだ大矢さんによるキャラの絵が見られないのが哀しかった… 地方新聞購読の有川ファンの方々、切り抜きをして綴っていたりするんだろうな〜、全く羨ましい限りです。 最後にあとひとつ、高知県おもてなし課のHPを拝見させていただいたのですが、 まだまだ民間の目から見ると見づらいです。 おまけに有川さんのこの小説の発売のことが載ってませんよ! これって不平等になるから?せっかくの有川さんの地元応援だというのにとても残念です。 地方を応援したいという気持ちで書いた作品だからこそ、 『県庁おもてなし課』で発生するすべての印税を東北地方太平洋沖地震の被災地に寄付することにされたと ご自身のブログ「有川日記」に書いていらっしゃいました。 私もこの思いに賛同させていただきたく思い、いち早く購入させていただきました。 有川さんの思いが多くの人の心を動かし、この波紋が更に大きく広がり、被災地に届きますように…
62 人中、48人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 2.0
□■ネタばれあります■□,
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レビュー対象商品: 県庁おもてなし課 (単行本)
面白いところもためになるなと思ったところもぐっときたところもあったけど、佐和さんの行動を割と周囲がスルーしているのが引っ掛かりました。あの年齢で客商売もしているのに、過去の因縁があるとはいえ、直接それにかかわったわけでもない相手に水かけるわひっぱたくわとやりたい放題。 訪ねてきたのが怖そうな顔の年配の相手でも同じように対応するのかな、と思ったら親の威を借りて若い男の子相手に八つ当たりしているだけにしか思えませんでした。 県庁に怒鳴り込むくだりもヒステリックで、それでどうにかなると思っているのなら精神的に未熟だとしか思えないし、ただ言いたいだけだとしたらそれもどうかと。 苦労知らずなわけでもないはずなのに、この短気さというか感情的な行動はちょっと納得しかねました。 後半やたら作中キャラが『かわいい』連呼しているのもなんだか読んでいて食傷気味になりました。 最近発行された有川さんの本はどれもわたしには理解できない漫才の世界のようで、自分に酔っている気がします(キケンとかシアター!とかストーリー・セラーとか特に)。 以前の本の方がもっと作者の意図を露骨には感じさせていなくて、小説らしかった。 『笑うところ』『感動するところ』信号がところどころでともっているようで、それがあからさますぎてそれを感じるたびにどこかさめてしまいます。 いいレビューが多いので少数派の意見かとは思いますが。
5 人中、4人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 2.0
あまりに軽いライトノベルです,
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レビュー対象商品: 県庁おもてなし課 (単行本)
「阪急電車」で有川さんの才能にかつ目して、「ストーリー・セラー」「おもてなし課」と読み進めてきましたが、いまは「有川さんは長編には向いていない」と感じています。その理由は、1番目にストーリーが読めてしまうこと、2番目には人物の造形が浅いことにあります。要するに「軽い」のです。4分の1くらい読んだところで結末が予想でき、読み終わるとその通りになっていて驚きました。ストーリーを構成する主軸は、若手県職員の成長と2組の恋の行方の2つです。この2つの軸が絡み合って古い体質の県庁の「おもてなし課」を舞台に展開するわけですが、ストーリーはノロノロとまどろっこしく進むのです。有川さんが力を入れている県庁体質批判も「ありのままの自然を生かす」&「おもてなしマインド...」の観光客誘致策もいまや目新しいものではありません。 登場人物も類型的で、それぞれが予想通りの演技をしてくれます。会話でセリフの意味がわからない部分が何箇所かあり、作者のひとりよがりに感じました。長編小説では魅力的な登場人物が必要ですが、この作品には登場しませんでした。全体として有川さんが作った人物が指示通りに動いている感がつきまといました。つまりリアリティに欠けるのです。「阪急電車」で多数の登場人物の「個性」と「人生」をリアルに描きだして、読者の胸を打った筆の冴えはどこへ消えたのでしょうか。 この小説が売れていて、Amazonのレビューでも褒める人が多いのが私には不思議です。少女向けの「ライトノベル」なら許されるのでしょうが、大人向けにはこれでは困ります。有川さんが腕を磨いて再度長編小説に臨まれることを期待しています。
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