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5つ星のうち 4.0
男視点(しかも男兄弟のみで母娘がピンとこない)からのレビュー, 2008/2/11
最近、人の死をモチーフにした感動作品(邦画)が多いけど、「ブームに乗っちゃいました!」という駄作も多い。
この映画も観ようかどうか迷っていました。それは、DVDパッケージの松嶋菜々子の和服姿と「眉山」というタイトルが、
男の自分にはちょっと理解しにくい作品かなと思わせてしまったのです。
でも、観て正解。松嶋演じる咲子の和服姿はワンシーンだけで、それがとても意味のあるシーンだとわかりました。
そして、どの方向から見ても眉の形に見えることから名付けられた徳島市にある眉山という山(とはいっても標高277メートル)は
優しくも凛とした佇まいで、徳島で一人生きる母親の生き方そのもの。
死を間近にした母親と息子の親子愛を描いたのが「東京タワー」だとすると、「眉山」は母親と娘のストーリー。
設定や話しの枠組みは結構似ています(悪い意味ではなく)。
もちろん、子が男であれ女であれ母子愛に本質的な違いは無いけれど、母と娘は同性であり、互いを映す鏡なのだなぁと、
男兄弟しかいない自分は感じました。
娘は時として「母のような生き方はしたくない」と思いながらも、母と似ている自分に気付いたり、それに感謝したりする。
母は時として「自分のことなど気にせずに生きてほしい」と思いながらも、自分の生き様から何かを感じ取ってくれれば、と願いを込める。
映像はどこまでも明るく、美しく、爽やかです。でもそれが余計に、悲しさと愛を感じる。
松嶋菜々子や大沢たかおの演技(設定?)が物足りないという声もありますが、自分はちょうど良いかと思います。
この映画の主役は咲子(松島菜々子)ではなく、母・龍子(宮本信子)であり、眉山が象徴する徳島の街なのだと感じたからです。
もちろん、そう自分に感じさせてくれた宮本信子の演技と犬童監督のプロの仕事に感謝です。
※もちろん、男性が皆こう感じるとは限りません(笑)
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5つ星のうち 4.0
母は強し, 2007/11/20
死を前にして、母と娘が心を通わす正統派ハートウォーミング作品。松嶋奈々子の安定感のある演技と、宮本信子の濃厚な演技が親子の情感と深愛を丹念に描きだす。とくに、母親、江戸っ子、オンナを人間臭く演じきった宮本は際立っていた。本編のハイライトである献体メッセージに記された母の最期の言葉は感涙を誘う。どうしても相手に伝えられない想いこそが、損得利害を離れた嘘偽りのないメッセージなのかもしれない。
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5つ星のうち 5.0
徳島は何でもスダチじょ, 2007/8/4
原作の良さをそのままに、阿波踊りの熱気と興奮が、スクリーンから余すところなく伝わってくる。
お囃子の透き通った音色、優美な旋律は、徳島の夏の騒きを存分に引き立ててくれる。
随所に見られる情緒ある景観と、古き良き日本の伝統芸能が、眉山の醍醐味をふんだんに物語る。
犯罪が堪えない昨今に今一度、この世に生を授かった有難味、命の尊さを再確認できる作品です。
美しく儚い母と娘の絆が、蛍の淡い光にリンクする。
母と娘。二人を取巻く全てにおいて愛が満ち満ちていて、見る者全ての心を浄化してくれる。
娘、咲子の憂いがまるで、眉山の山麓に広がる碧空の如く晴れ渡った時のように。
母と娘の想いが交差した刹那、計り知れない程の愛と奇跡が生まれる。
あなたもきっと、目の当りすることとなるでしょう。ご期待ください。