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「神田のお龍」として沢山の人々から慕われてきた母の気風のいい啖呵が小説を引き締めていました。
医師の心無いひとことに母は言い切ります。
そりゃあ手前(てめえ)らは患者なんざあ、たかがメシの種だと思っ
ているのかもしれないが、どっこいこちとら生き物だ。ばばあと笑う
は勝手だが、生命への敬意も年寄りへの感謝もなく、手前ひとりで生
きて出世してきたような顔は見苦しいったらありゃしない。
お天道様に恥じない「粋」な人生を送った主人公。死ぬまでカッコ良かった母。
読み終わって、胸のつかえが下りたような、なんだか心を塞いでいたものが1枚無くなったような気がします。
200ページもないので、短時間で読めます。テレビドラマを一本見るように読んでみてはいかがでしょうか。
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