おびただしい数の死傷者や行方不明者の報を聞くと、死に対する感覚が麻痺してくる。しかし、どんな形であれ、死は訪れる。天災による不慮の死であると、病死であろうと、老衰という天寿をまっとうする形であろうと、自殺でない限り、最期は神が決める。
ならば我々人間ができることは、いずれ迎える死に対して、今できうる最善の策を講じること。本書はそれを様々な形で提示している。
死ぬとは生ききること。良い人生を過ごすのに、パートナーの存在は切り離せない。そのことを巻頭言の女優・小山明子さんや、山崎直子宇宙飛行士の夫の山崎大地さんが語っている。「磯野家の相続」の著者の長谷川弁護士の解説もおもしろい。長谷川さんの写真も茶目っ気があっておもしろい。
最期の用語集50選は、普段良く聞く言葉や知らない用語も簡潔にまとまっていて、役に立つ。