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相田家のグッドバイ
 
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相田家のグッドバイ [単行本]

森 博嗣
5つ星のうち 4.8  レビューをすべて見る (4件のカスタマーレビュー)
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商品の説明

内容紹介

普通の家庭だったけれど、ちょっと変わった両親。
最後に息子がしたことは破壊か、それとも供養だったのか?

彼の母の第一の特徴は、ものを整理して収納することだった。それくらいのこと、綺麗好き整頓好きなら誰でもする。が、彼女の場合、完全に度を越していた。母は、父と結婚して以来、燃えるゴミ以外のゴミを一度も出したことがない。たとえば瓶、プラスティックの容器、ビニルの袋、空き箱、缶、紐に至るまでけっして捨てない。きちんと分別をし収納した。包装紙はテープを取りアイロンをかけて皺を伸ばし正確に折り畳み、輪ゴム一本でさえ太さ別にそれぞれ仕舞った。空き箱の蓋を開けると少し小さい箱が中に収まっていて、その蓋を取るとさらに小さな箱が幾重にも現われた。円筒形のお茶や海苔の缶も同様。家の至るところにそういったものが高密度で収納されていた。七歳年長の無口な父はときどき「こんなものは捨てれば良い」と言ったが、基本的に妻の収納癖に感心していた。平凡な家庭の、60年に及ぶ、ちょっと変わった秘密と真実とは? 森博嗣の家族小説!

内容(「BOOK」データベースより)

普通の家庭だったけれど、ちょっと変わった両親。最後に息子がしたことは破壊だったか、それとも供養だったのか?さよならだけが現実だ。血は争われない。森博嗣の家族小説。

登録情報

  • 単行本: 228ページ
  • 出版社: 幻冬舎 (2012/2/24)
  • ISBN-10: 4344021355
  • ISBN-13: 978-4344021358
  • 発売日: 2012/2/24
  • 商品の寸法: 19 x 13.2 x 2.2 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 4.8  レビューをすべて見る (4件のカスタマーレビュー)
  • Amazon ベストセラー商品ランキング: 本 - 18,036位 (本のベストセラーを見る)
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14 人中、13人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By akr
形式:単行本
両親を失う過程について綴られた話。

これまでの著作の中で、数は少ないが何度か出てきていた家族に関するエピソードを拾い上げて、フィクションを織り交ぜて再構築している。

たとえば、既出のエピソードとしては以下のようなことが記載されている。
・母は、おもちゃは買ってくれなかったが、道具はすぐに、しかもとてもよいものを買ってくれた。
・父は、あまりしゃべらないけど、ふとしたタイミングにすごさを感じさせるような人だった。
父も母も確固とした価値観があったようだ。いずれにしても普通からは大きく外れた位置にいるような人たちであった。

両親の死について、森博嗣はどのように感じたか。どのように行動したか、なぜそのようなことをしたかについて、考察を述べている。

「喜嶋先生の静かな世界」と似た雰囲気を持つ作品。

淡々として、少し切なくなるのだけど、人生に感謝したくなるような。
そんな内容。
このレビューは参考になりましたか?
5 人中、5人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By amz292
形式:単行本
「親孝行という言葉があるけれど、それは親の面倒を見ることではなく、人間として成長し、立派になり、親の生き方を真似つつ、自分の人生を歩むことだ。」

「そうか、自分の躰だって、借家みたいなものだ。最後は返さなくてはならない。」

十年前のハタチの頃に読んでも分からなかったであろう本。三十歳になる今読むことで色々感じ入るものが多かった本。十年後、ひょっとしたら子供がいたりして、その時また読みたいと思う本。

生きていると思い悩むこの自我が、ちっぽけで不自然な淀みであり、それゆえ愛らしいと思います。
『喜嶋先生の静かな世界』が個人に焦点を当てたものとすれば、『相田家のグッドバイ』は森作品にはめずらしく「家族」に焦点を当てた作品でした。
このレビューは参考になりましたか?
2 人中、2人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
形式:単行本
"この物語は、彼が両親を失う過程を綴ったものである"(作中より)
 
 森博嗣さんが2007年頃に語っていた「今確実なことは、いつまでも続けるつもりではないこと、今後は少しずつ表に出る機会を減らし、人知れず地味に静かに消えたいと願っていること、である」。

 その言葉もあってか、とにかく胸に迫るものがありました。誰にも必ず訪れる"死"。どう受け入れていくのか。会話文もほとんどなく、いつになくシリアスで現実的で。

 いまのわたしと数年後、数十年後のわたしとで思うところは変わるかもしれませんが、でもいま読むことができてよかったと思います。

 森博嗣さんはこのあとどんな作品を描いていくのだろう。
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