いやぁ〜待ちわびましたよ。いつもよりDVDのアナウンスが遅いもんだから気掛かりでしたが、やっと発売ですね。前作であるSeason8は、脚本の出来が今ひとつだったんだけど、そんな批判に発奮したのか、はたまた途中に映画版Part2を挟むため、興業を盛り上げるためなのか、久し振りに力作が揃ったSeasonではなかったかと思っています。神戸クンのキャラもすっかり確立されたしね。
映画版の
レビューでも書いたんだが、時系列的には Season8 → 映画 → Season9 という流れになっており、その映画の中で、小野田官房長という重要なサブキャラが、本編が始まる前に殉職しているんですよね。映画で登場した新キャラクターがその後の本編にも出てくるというのならまだわかるんだが、殉職は伏せたままで、退場後の世界として本編をスタートさせているもんだから、映画を見た後の方がより腹落ちする作品がいくつかあるというのはやはりどうかと思うんだよね、商品化がされ、時系列通りに見ることができる今となっては、このSeasonの出来栄えを左右する要素とはならんので、どうでもいいことなのかもしれないんだけどね…。
まぁ、あからさまな映画予告編(9)のような作品もあるが(笑)、“21世紀の裕次郎”こと徳重聡の正しい使い方としては完璧な(1)(2)、大田愛×米倉斉加年によるハートウォームな佳作(3)、安定ぶりが半端ない陣川警部補モノ(5)、南果歩の怪演が恐ろしい正月SP(10)など、なかなかのレベルの作品が続いたと思います。極めつけは(6)「暴発」、これは凄かった!1時間のドラマとは思えない濃ゆ〜い内容に、各人の一貫したスタンスとそこに関わる神戸クンのキャラを活かした脚本(+尾美としのりの使い方も最高!)いやぁ恐れ入りました。そりゃあね、10年も続いているドラマですから、マンネリ批判も含めて、既視感タップリな作品だってありますよ。けどね、それを言ったら“推理小説”なんざ、コナン・ドイルのような先達があらかたやりつくしてしまっている分野ですから、ある意味仕方ないことなんですよね。それでも右京さん始め、各人のキャラ設定がず〜っと(大きくは)ブレずにいるからこそ、数少ない信頼できるドラマになっているんだと思って見ています。土曜ワイドの頃から見ていますが、ここのスタッフは頑張っていると思いますよ。
それともう一つ、(8)「ボーダーライン」、こいつもなんだか凄かった。刑事ドラマのはずなのに、永田町や霞が関の住人にこそ見て欲しい、もはや超一級のドキュメンタリーに仕上がっています。ある意味、身につまされて、二度と見返したくないとも思わせた衝撃作です(見ればわかります)。
※特典映像は、2010/12/23放送「徹子の部屋」(ゲスト:杉下右京・神戸尊)と、2010/10/16放送「俳優の集まるレストラン」とのこと。