本作のスケールは、劇場版で言えば東京マラソンをネタにした第1作には敵わないが、そのダークさに於いては
他の刑事映画などと比べても良い出来だと思う。
まあ冒頭の爆発シーンひとつ取っても、日本で撮れないなど(フィリピンでロケしてる)制約の多い国で、
ここまで警察の暗部を描いた点は評価できる。「警察のイメージが悪くなる」などのクレームは無かったのだろうか・・・
それにしても警視庁の1階は10年前ならともかく、現在人の出入りは「超」厳しくチェックされている。
その網を潜り抜け、というのは凄いが、その経緯や方法をあまりにはしょりすぎである。
小西真奈美演じる刑事の手引きだとしても、最高級幹部会議の議場にまで易々と入られるというのもどうかと思う。
そこから俳優的には「えっ、この人が」というクラスが悪かったりして、意外性も楽しめるのだが、
皆出演時間が短いのが残念だった。本当に相棒コンビが全面に出る形だったが、これは局製作とはいえ「活動写真」だ。
オールスターらしいカタルシスももう少し堪能したかったところだ。
それから映画としては、やはり大画面での迫力が必須だが、今回冒頭の警視庁空撮はそれにふさわしい場面となった。
普通に電気も点いていた(こんな確認をする時代になるとはね)から、この夜景はブルーレイでも抜群にいい。
TVドラマはフレームの関係で「ちまちま」した映像になることも多いのだが、そこは和泉監督だ。クレーンも大活躍
したであろうダイナミックな構図も良かった。
「これは映画だからね」という製作陣のメッセージも伝わってくる。
残念なのは特典映像だ。第1作はDVDのスペシャルエディションを購入したのだが、あまりの特典の多さに
びっくりしたものだった。
今回も同様のバージョンが発売されているが、ダイジェスト映像付きということでこの通常版を選択した。
が、ダイジェストは本当にダイジェストで(笑)、番宣の如き扱いだった。
5,000円近くするのだから、他の邦画BDで見られる「20分程度」のミニ編集版くらいは収録して欲しかったなあ・・・
でもまあ、作品そのものをHDで堪能するには、購入して損は無い1枚だと思う。星はソフト評価で3つです。