最近は相振り飛車の本がだいぶ出版されてきたので相振り大好き党としてはうれしい限りです。この本は藤倉さんが週刊将棋で連載していた講座を書籍化したものです。
構成は以下の通り
第1章 金無双・美濃囲い編
第2章 矢倉・穴熊囲い編
第3章 その他の戦型
第4章 ポイントチェック
第1〜第3章はトータル20のステップに分けられています。連載講座をそのまま書籍化したもののため、このように構成したのでしょう。
読んでみましたが、なかなかの良書だと思います。
良い点:
1.現代相振り飛車の戦型が網羅されている。金無双対金無双、33角美濃対向かい矢倉、美濃(5筋位取り)対美濃、穴熊などから対ワンパク中飛車、相四間飛車、対相振り牽制作戦、対先手石田4手目54歩まで。
2.1ステップずつまとめながら進んでいくので、よくありがちな、自分が今どこにいるのかわからなくなるというようなことがない。
ただ、アマチュアで最もよく指されていると思われる石田流に関する記述が少ないことは残念でした。ここについては、相振り革命(杉本7段著(絶版))、相振り飛車を指しこなす本1,2(藤井9段著)、定跡相振り飛車(小林9段著)などで補完すればよいでしょう。
本書は相振り初級者だけでなく、相振り飛車の戦法・手筋をきちっとおさらいしたいと思う人には最適だと思います。
相振り飛車の戦型はここ数年で極端に進化していますが、そこをきちっとまとめて書籍化した点は十分評価できるのではないでしょうか?