三浦友和さんの誠実さがにじみ出てくる本である。
山口百恵さんと結婚なさった直後に取材したことがある。
格としては百恵さんはスーパースターで、三浦さんは有名俳優ではあるが
世間のスターとしての認知度は、百恵さんが上である。
その2人の結婚をいぶかしがる人もいたが、なぜ百恵さんが惹かれたのか、
その秘密がこの本に書いてある。
この取材で僕は恒例の質問をした。
「無人島にひとつだけ持っていくとしたら何を持っていきますか」
三浦さんは一瞬だけ逡巡した後、はっきりした声でこう、おっしゃった。
「山口百恵です」
僕はこの話を絶対に使いたかったので、すぐ、その場で三浦さんご本人に念を押した。
「この話は必ず使いますけどよろしいですね」
この手の話が気を使いすぎる取り巻きからの横槍で没になることはよくあることだ。
でも、三浦さんはきっぱりとおっしゃった。
「どうぞ、使ってください」
僕は、そのときから、誠実な三浦さんが大好きになった。