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相対論がもたらした時空の奇妙な幾何学―アインシュタインと膨張する宇宙 (ハヤカワ文庫NF―数理を愉しむシリーズ)
 
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相対論がもたらした時空の奇妙な幾何学―アインシュタインと膨張する宇宙 (ハヤカワ文庫NF―数理を愉しむシリーズ) [文庫]

アミール・D. アクゼル , Amir D. Aczel , 林 一
5つ星のうち 4.0  レビューをすべて見る (2件のカスタマーレビュー)
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商品の説明

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   相対性理論は物理学の前提を覆し、まったく新しい次元の世界をわれわれに提示した。本書はその成り立ちを、豊富な取材と歴史的な資料をもとに生々しく追ったものである。そこからは、ひとつの偉大な発見をめぐる人間模様がスリリングに浮かび上がってくる。たとえば、この革新的な理論の魅力は、ある1人の数学者を狂わしめ、未完成であった理論をわがものにしようと剽窃(ひょうせつ)まがいの行動に至らしめてしまう(驚くべきことにその数学者こそ、20世紀最大の数学者とよばれたヒルベルトである)。また、彼の理論を実験的に検証したエディントンを迎えたイギリスは、この理論を現実のものとしたのは自らの事業であるとアインシュタインを招待しないばかりか、実験成功についても彼に一切知らせずに検討会議を開き、世界に向かってその成功を発表してしまう。

   本書では、神格化されていない、ひとりの人間としてのアインシュタインの姿も知ることができる。たとえば、自らの理論を実験的に実証してもらうため、ひとりの天文学者にへつらい、期待し、やがてその能力がないと知るや辛辣な態度に変ずる彼の姿や、提案した方程式に対する批判が集中し、批判を撃退しようと躍起になる姿などがみえてくる。彼もひとりの人間であったのだ。

   しかし、宇宙の成り立ちについては神に近い領域で理解していたようである。彼は宇宙が膨張していることを、ハップルが天体観測の結果から発見する前に理論により予想していた。しかし、彼はそれを単純に信じず、宇宙が静的なものとなるよう理論に巧妙に手を加えてしまう。そして、そこに批判が集中するやそれを引っ込め封印してしまう。だが、彼の直感は正しかった。最近になって人類はやっと彼の直感した「巧妙なしかけ」が宇宙にあるらしいことに気づいてきた。

   本書は、この最新宇宙論が示唆する宇宙の「巧妙なしかけ」についてもかなり力を入れて解説している。質のよいノンフィクションであり、また、最新の宇宙論の解説書でもある。(別役 匝) --このテキストは、絶版本またはこのタイトルには設定されていない版型に関連付けられています。

内容説明

Are we on the verge of solving the riddle of creation using Einstein's "greatest blunder"?

In a work that is at once lucid, exhilarating and profound, renowned mathematician Dr. Amir Aczel, critically acclaimed author of Fermat's Last Theorem, takes us into the heart of science's greatest mystery.

In January 1998, astronomers found evidence that the cosmos is expanding at an ever-increasing rate. The way we perceive the universe was changed forever. The most compelling theory cosmologists could find to explain this phenomenon was Einstein's cosmological constant, a theory he conceived--and rejected---over eighty years ago.

Drawing on newly discovered letters of Einstein--many translated here for the first time--years of research, and interviews with prominent mathematicians, cosmologists, physicists, and astronomers, Aczel takes us on a fascinating journey into "the strange geometry of space-time," and into the mind of a genius. Here the unthinkable becomes real: an infinite, ever-expanding, ever-accelerating universe whose only absolute is the speed of light.

Awesome in scope, thrilling in detail, God's Equation is storytelling at its finest. --このテキストは、 ペーパーバック 版に関連付けられています。

登録情報

  • 文庫: 309ページ
  • 出版社: 早川書房 (2007/05)
  • ISBN-10: 4150503214
  • ISBN-13: 978-4150503215
  • 発売日: 2007/05
  • 商品の寸法: 15 x 10.6 x 1.6 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 4.0  レビューをすべて見る (2件のカスタマーレビュー)
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13 人中、12人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
良質な伝記 2003/2/25
By ゆらのすけ VINE™ メンバー
形式:単行本
 物理や数学の話も随所に出てきますが、20世紀最大の天才の一科学者としての人間性を身近に感じさせる伝記です。政治的な側面はほとんど交えず書かれています
 戦争によってクリミアでの日食観察が不可能になったことがかえって間違いの修正を可能にしたこと、日本の教育以上に硬直的な感のあるドイツで学校生活に馴染めなかったにもかかわらず自らの発想を育くんだこと等も印象に残りますが、研究者間の成果争いはサイエンスの世界に身を置いた人であれば程度の差はあれ体験することで、ある種の身近さを感じることでしょう。
 彼が「神はサイコロを振らない」と言って量子論を嫌ったのは有名な話ですが、神への信仰と美へのセンスが許さなかったということでしょうか。後半は彼以降の宇宙論の逡が中心になりますが、前半とのつながりから、ドイツにかなり愛着を持っていた彼が後世を他国で過ごさざるを得なかった心中に踏みこんだ記述もほしかったように思います。
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4 人中、4人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By itgaki トップ500レビュアー VINE™ メンバー
形式:文庫|Amazonが確認した購入
これはアインシュタインの生涯を、彼が創出した相対性理論を中心に語った本です。

前半はアインシュタインが特殊相対性理論から相対性理論を創出し、相対性理論が予言する日蝕を利用した光が曲がりの検証されるまでのことを描いています。そこには、自分の理論の正当性を証明するために、それこそ古今東西を奔走し、検証してくれる可能性のある人物に対してはおだて上げ誉めそやし、一方ではその役に立たないと見るや関係を遠ざけるといった、我々が知らなかったアインシュタインの人となりを、丹念な資料解析に基づき描いています。

後半は、現代の宇宙論が直面している宇宙の加速度的な膨張と、かつてアインシュタイン自身が葬りながらも現代に甦ったアインシュタイン定数についてのことが描かれています。
こちらは、当人とのかかわりより、アインシュタインの創出した重力理論の完成度の高さと観測された結果について、現代の物理学者たちが日々奮闘している様子が描かれています。

単なる伝記ではなく、アインシュタインの重力方程式を中心に据えて物語を展開している手腕はさすがだと思います。アクゼルらしい一冊だと思います。
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