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相対性理論 (物理テキストシリーズ 8)
 
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相対性理論 (物理テキストシリーズ 8) [単行本]

内山 龍雄
5つ星のうち 3.9  レビューをすべて見る (7件のカスタマーレビュー)
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商品の説明

内容(「BOOK」データベースより)

相対性理論は、量子論とともに現代物理学の最も基本的な知識である。本書は、特殊相対性理論と一般相対性理論を、一点の曖昧さも残さずに、正面から堂々と墾切かつ明快に説く。著者はその序で、「本書を読破したなら、相対性理論を理解したという自信をもってさしつかえない」と断言する。若き学徒におくる好個の相対論入門。

登録情報

  • 単行本: 231ページ
  • 出版社: 岩波書店; 〔新装版〕版 (1987/1/29)
  • ISBN-10: 4000077481
  • ISBN-13: 978-4000077484
  • 発売日: 1987/1/29
  • 商品の寸法: 18.2 x 13 x 1.6 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 3.9  レビューをすべて見る (7件のカスタマーレビュー)
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16 人中、14人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
形式:単行本
 本文215ページのうち、特殊相対論が110ページを占めており、一般相対論まで解説する本としては、特殊相対論の分量が多い。そして、特殊相対論の記述が優れている。アインシュタイン方程式を得るのがp.170であるので、それから得られる結果の解説が少し物足りない。宇宙論には触れない。種々の方程式は、まず変分法を使わないで導き、次に変分法によって定式化している。
 まず第1章「特殊相対性理論の基礎」だが、pp.1,2で、Newton力学の運動の第一法則は、自明でない慣性系の存在を原理として主張したものだと説明している点と、pp.7,8での「光速度不変の原理」の説明が優れている。また、時計のパラドックスやFresnelの随伴係数についても触れている。次ぐ第2章「テンソル算」では、一般のローレンツ変換と、一般座標変換でのテンソルおよび擬テンソルの変換則を説明する。本書は、密度量を太文字にしているのが良い。この章は、類書のそれより丁寧で詳しいだろう。
 第3章は、「相対論的電磁気学」,第4章は「相対論的力学」である。電磁気学の方が力学より先なのが良い。Maxwell方程式の書き換えには2節割いて、4元ポテンシャルを使った書き換えと、使わない書き換えをしている。この部分は類書より丁寧である。また、電磁場のエネルギー運動量テンソルを“導出し”解説している点も良い。物質中のMaxwell方程式も、相対論的に書き換えている。第4章では、まず普通にNewton力学の修正をした後、Newtonの運動方程式を、(4元運動量の固有時微分)=(4元力)と、拡張し、熱により“静止”質量が変化する例(4元力ベクトルが、4元速度ベクトルと直交しない例)を挙げている!この記述は珍しい。また一般相対論に入る前に一度ここで、(荷電)粒子の運動方程式とMaxwell方程式を、変分原理によって定式化しているのも良い。
 第5章は「一般相対性理論」,第6章は「Riemann空間におけるテンソル解析」である。ここで共変微分を導入する。この部分で優れているのは、次の定理1を証明し、定理2を紹介しているところだ。定理1:計量テンソルおよびその1階,2階微分係数から作られ、2階微分係数については1次式であるスカラー量は、aR+b だけだある(a,bは任意の定数であり、Rはスカラー曲率)。定理2:計量テンソルおよびその1階,2階微分係数から作られ、2階微分係数については1次式である対称2階テンソルで、発散がゼロのものは、a,bを任意の定数として、a×(アインシュタインテンソル) + b×(計量テンソル) だけである。cf.ちなみに、この証明は、同著書の『一般相対性理論 (物理学選書 15)』や高杉征樹『よくわかる数学物理化学―中学の実力から大学教養レベルへ』などにある。
 第7章は「一般相対論的力学と電磁気学」,第8章は「重力の方程式」である。第7章では、等価原理(局所慣性系では、特殊相対論の方程式が成立する)の成立しない例を挙げ、コメントしている。第8章では、細かい計算が省略されている。しかし、変分原理からアインシュタイン方程式を導き、その流れで重力場のエネルギー運動量擬テンソル(アインシュタインのエネルギー・コンプレックス)を導出し、漸近平坦な時空について議論をしている。また、重力波についても、最低限の議論はしているし、Schwarzschild解を求め、光線の湾曲も説明している。宇宙論への応用はない。第8章は、物足りない気もするし、本書には内山 龍雄 先生のオリジナルなところもあるので、詳しくは同著者の『一般相対性理論 (物理学選書 15)』を参照すると良いだろう。cf.この本はもっと独自性が強い。本書は、この本への良い入門書でもある。本書の第4章までの知識で読める。なお、同著書の『一般ゲージ場論序説』は、ちょうど本書ぐらいの知識があれば読める(詳しくは私のレビューを参照)。
 全体的に評価すると、星は4.5ぐらいだろう(−0.5は、アインシュタイン方程式以降の物足りなさについて)。べつに分かりにくい本ではないと思う。過小評価されている理由の1つは、序にある「もし本書を読んでも、これが理解できないようなら、もはや相対性理論をあきらめるべきだろう」というセリフだろうが、この先生の著書・訳書の序文は(ほとんど)どれも強烈なので、気にしなくて良い。
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3 人中、3人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
形式:単行本
議論に曖昧な点が非常に少なく,常に自信に満ちた語り口で進めていくので,非常に安心感がある。下手に「わかりやすい」ということを売りにした本を選ばないほうがいい。私もそのような本をこの本を読む前にいろいろ読んできたが,この本でようやく相対論が理解できたといえると思う。だって本書に書いてあることを大体理解したし,そうならば相対論を理解したと自負してよいと冒頭の序文にも書いてあるんだから笑。一般相対論はけっこう敷居が高いように思えるが,一旦コツがわかってしまえば終いまでざ〜っと読める。この本なら。ただ,この本は本当に基本的なことしか書いてないので,そういう意味では,復刊一般相対論(内山龍雄)の方がいい。こっちの方がこの本よりもさらに曖昧な議論が少なくて,読みやすい。ただ,扱ってる内容は高度になるけど。

この本の特徴はまず,テンソルについての説明が非常にわかりやすかったこと。テンソルが相対論の第一の関門だろう。幾何的な説明で図を使ってわかりやすそうに説明する本がたくさんあるが,個人的にはとてもわかりにくいし,誤解が生じやすいと思う。とくにテンソルと行列の違いがわからないといった誤解が生じやすいと思う。両者はまったく違うものだが。それはこの本を読めば,当たり前じゃん!と思えるようになる。
リーマン幾何学の数学的な説明はたいぶ骨が折れるけど,それ以外の一般相対論の説明は非常にわかりやすくて,すっと頭にはいると思う。物理的な考察が入る部分になるとこの人の説明は一段とわかりやすくなるのが面白い。何度もいうが,この本はがっちりした本格的な相対論の本であるが,説明には安定感があり,ひとつひとつきちんと納得して次の章に進めるのが,とても有難い。
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By カスタマー
形式:単行本
本書は定評ある岩波全書の相対性理論:内山(岩波)の改訂版である。信頼度は十分であるがこれがなかなか分かりにくい。本書の内容をスムーズに理解するにはこれも定評あるが相対性理論:佐藤勝彦(岩波)と併せて読むとすっきりすると思う。そのため星は2つ減らした。相対論の基礎学習はそれで十分だと思う。あまり本をいろいろ読むのもいいが落ち着いてじっくり教科書を読み込むことも大事である。
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